森保監督と横内コーチは情報を共有して強固な体制を構築「イメージを共有し、意見をぶつけながらいいものを作っていきたい」
こうした失敗例を踏まえ、日本サッカー協会の技術委員長の職を関塚隆氏(解説者)から引き継いだ反町康治現委員長が2020年夏に「1チーム・2カテゴリー」を明示。日程重複時は森保監督がA代表、横内コーチが五輪代表を指揮する方向性が明確に定まった。
ただ、2020年に関しては、コロナ禍で国内での試合が組めず、10・11月にA代表と五輪世代を融合させた欧州組で国際親善試合の4試合を戦っただけ。12月末には五輪代表の国内組候補合宿も実施されたが、森保・横内両氏が揃っていたから指導体制の問題はなかった。
しかし前述の通り、2021年の半年間はお互いが同じピッチの上で意思疎通を図る機会が非常に少なかったと言っていい。
「A代表と五輪の活動が重なった時はお互い監督としてA代表、五輪の代表チームの監督として活動してきましたが、1チームで活動できる時のお互いの関係性は広島時代から全く変わりません。プレーヤーズファースト、チームファーストを共有しながら東京五輪に臨みたい。具体的などういう形というのはないが、いつもいい関係でチームのための仕事ができている。イメージを共有し、意見をぶつけながらいいものを作っていきたい」と森保監督は横内コーチとの絶対的な信頼を改めて口にした。それは横内コーチ側も同様だろう。代表活動期間以外には情報を密にやり取りし、強固な体制を作っているはずだ。
ただ、2020年に関しては、コロナ禍で国内での試合が組めず、10・11月にA代表と五輪世代を融合させた欧州組で国際親善試合の4試合を戦っただけ。12月末には五輪代表の国内組候補合宿も実施されたが、森保・横内両氏が揃っていたから指導体制の問題はなかった。
しかし前述の通り、2021年の半年間はお互いが同じピッチの上で意思疎通を図る機会が非常に少なかったと言っていい。
「A代表と五輪の活動が重なった時はお互い監督としてA代表、五輪の代表チームの監督として活動してきましたが、1チームで活動できる時のお互いの関係性は広島時代から全く変わりません。プレーヤーズファースト、チームファーストを共有しながら東京五輪に臨みたい。具体的などういう形というのはないが、いつもいい関係でチームのための仕事ができている。イメージを共有し、意見をぶつけながらいいものを作っていきたい」と森保監督は横内コーチとの絶対的な信頼を改めて口にした。それは横内コーチ側も同様だろう。代表活動期間以外には情報を密にやり取りし、強固な体制を作っているはずだ。
とはいえ、実際に森保監督に直々に見てもらえていない選手側は微妙な違和感を覚える可能性もある。吉田らOAの3選手や、冨安健洋(ボローニャ)、堂安律(PSV)、久保建英(ヘタフェ)らA代表経験者は森保監督との信頼関係が出来上がっているだろうが、森保監督の下でプレー経験の少ないメンバーもいる。今年3月から招集された林大地(鳥栖)などは最たる例だろう。
「まだ自分から話はしてないですし、特別に何かをしようというわけではないですけど、すごく気さくに話しかけてくれているし、練習中もアドバイスを下さっている」と林自身は森保監督との関係構築が順調に進んでいると捉えている様子。だが、過去に何度も五輪世代の活動で時間を共有してきた上田や前田大然(横浜)に比べると、戦術理解や意思疎通の部分がどうしても薄くなる。
「まだ自分から話はしてないですし、特別に何かをしようというわけではないですけど、すごく気さくに話しかけてくれているし、練習中もアドバイスを下さっている」と林自身は森保監督との関係構築が順調に進んでいると捉えている様子。だが、過去に何度も五輪世代の活動で時間を共有してきた上田や前田大然(横浜)に比べると、戦術理解や意思疎通の部分がどうしても薄くなる。