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混乱も招いた“兼任”の道… 森保監督の采配に不安は?いよいよ五輪本番へ試金石となる2連戦

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2021年07月12日

2018年W杯後に、五輪代表の森保監督がA代表の指揮も執ることに

ロシアW杯後から兼任監督として指揮を執ってきた森保監督。果たして五輪で成果は出るのか。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 22日の東京五輪初戦・南アフリカ戦(東京)まで10日。5日から事前合宿を行なってきたU-24日本代表の調整は最終段階に突入しつつある。残された強化の場は12日のU-24ホンジュラス戦(大阪)と17日のU-24スペイン戦(神戸)の2試合だけ。ここで吉田麻也(サンプドリア)らオーバーエージ(OA)3人とU-24世代の融合を加速させると同時に、調整が遅れている上田綺世(鹿島)らFW陣をどうするか、控え組メンバーをどう組み込むか、4バックと3バックの使い分けや戦術バリエーションの確認など、数多くのテーマに取り組んでおく必要があるだろう。

 こうした中、ひとつ気がかりなのが、森保一監督自身のチームマネージメントだ。2021年に入ってからは3・6月の代表活動が完全に重複。森保監督と横内昭展コーチの2人の指導者が全くの別行動を取る形でここまで来ているからだ。
 
 ご存じの通り、同指揮官が東京五輪への強化をスタートさせたのは、2017年12月のM-120カップ(タイ)。その後、2018年ロシア・ワールドカップ(W杯)直前にA代表のコーチに抜擢され、大会後にはA代表監督に就任。ひとりで2チームを見るようになってから混乱が始まった。日程が重複している時は基本的に横内コーチが監督代行を務める形で2019年末までやってきたのだが、指揮命令系統が中途半端になりがちだった。

 象徴的なケースと言えるのが、2019年11月シリーズ。この時はA代表が2022年カタールW杯アジア2次予選・キルギス戦(ビシュケク)と親善試合のベネズエラ戦(大阪)を戦い、U-22代表(当時)がU-22コロンビア代表と広島でテストマッチを行なうスケジュールになっていた。森保監督はビシュケクから大阪に入り、広島へ行ってコロンビア戦前日と当日の指揮を執り、その試合後には大阪へ移動して夜のA代表のトレーニングに参加するという考えられない行程を取った。その努力が好結果となればまだよかったが、キルギス戦は格下に苦戦し2-0で勝利するのが精一杯。コロンビア戦は0-2で完敗し、ベネズエラ戦に至っては大量4失点の惨敗。森保監督の解任論が一気に浮上したほどだ。

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