ウズベキスタン入りする前には、田中碧が移籍交渉のために帯同しないことが決定。ただし、他のすべてのメンバーで現地入りしており、「選手全員、スタッフ全員で参加できているのは心強い」と登里享平も笑顔を見せる。６月22日には三笘薫、旗手怜央、田中碧が東京五輪のメンバー入りを果たし、チームで祝福するなど雰囲気は良いようだ。大事な初戦には、現状のベストメンバーで臨むだろうが、グループステージ６戦のなかで負傷明けの大島僚太が実戦復帰する可能性もある。

　一方、初戦で対戦する大邱FCにはかつてG大阪などでプレーしたイ・グノや日本人選手の西翼らが所属。鬼木監督はイメージとして「力のあるチームだなと感じます。身体的なところで言えば、サイズ感。そこは抜きに出ているかなと思います。体格差はあるかもしれませんが、相手に引っ張られずにやりたいです」と説明。

　西と同じ熊本出身である谷口彰悟は「ひとつ上の方で、小学生の時からスーパーな存在。サッカーをやっている僕ら世代はみんな知っているような選手でした。高校、大学でも試合をしたことがあります」と対戦を楽しみにしている様子。ふたりのマッチアップがもし実現すれば注目だろう。

　中国の北京FC、フィリピンのユナイテッド・シティFCとも同組の川崎にとって、大邱FCとの初戦は重要なゲームになる。グループ１位突破へ勝利を掴んで勢いに乗れるか。Jリーグチャンピオンとしてのプライドを胸に、ACL制覇への第一歩を力強く踏み出したい。
 

▼グループステージ日程（開催地：ウズベキスタン）
日付／対戦相手（国名）／試合時間（日本時間）
06.26　vs.大邱FC（韓国）25：00
06.29　vs.北京FC（中国）25：00
07.02　vs.ユナイテッド・シティFC（フィリピン）23：00
07.05　vs.ユナイテッド・シティFC（フィリピン）23：00
07.08　vs.大邱FC（韓国）25：00
07.11　vs.北京FC（中国）21：00

取材・文●本田健介（サッカーダイジェスト編集部）

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