颯爽と相手を抜き去る様が…。三笘薫は“進化後の流川くん”だ【編集長コラム】

カテゴリ:Jリーグ

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2021年06月03日

Jの枠に収まらないタレントになりつつある

FC東京との多摩川クラシコではパスもドリブルも冴えていた三笘。ここからどんな成長を遂げるのか。写真:サッカーダイジェスト

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 U-24日本代表として戦ったアルゼンチン戦では実力を発揮できず、北海道コンサドーレ札幌戦や鹿島アントラーズ戦では対峙した相手に抑え込まれた印象もあったが、昨季よりはドリブルとパスの使い分け、状況判断に磨きがかかったように映る。

 確かに三笘が川崎で活躍できている背景にL・ダミアン、田中碧など味方の手厚いサポートがある事実を忘れてはいけない。彼らのおかげで三笘は輝けるとの見方をされても不思議はないだろう。とはいえ、今季の三笘がすでにJリーグの枠に収まらないタレントになりつつあるのもまた事実だ。

 早ければ、この夏に海外挑戦するとの噂も聞こえてくる。ここから本気で欧州のビッグクラブ行きを目指すなら、サッカー界では決して若くない年齢の24歳はギリギリのタイミングかもしれない。そんなことを考えていると、三笘をJリーグのピッチで観ることができる機会はあと少しかもしれないなと、勝手ながら感傷に浸ってしまう。

 確かに、さらなる刺激、成長を求めるなら、やはり今夏の移籍がベスト。だけど、それを承知であえて次のメッセージを送りたい。

 とりあえず──、J1で得点王を獲るなどして、「日本一のJリーガーになりなさい」。

文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集長)

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