今年1月には急性盲腸炎を発症し…
それでも、12年に“禁断の国内移籍”を敢行して宿敵サンパウロへ移ると、13年から3年続けて年間50試合以上に出場。14年シーズンには少年時代から憧れていたカカとチームメイトになり、そのアイドルから「彼は天才だ」と称賛されるなど再び評価を高め、16年夏、セビージャ移籍が実現した。
だが、怪我もありラ・リーガのピッチに立ったのは2年間でわずか18試合。成功を収めることはできず、アミアンへの半年レンタルを経て19年1月、リオの名門フルミネンセに渡る決断を下すのだ。
「ここから巻き返して、セレソンに復帰したい」
だが、怪我もありラ・リーガのピッチに立ったのは2年間でわずか18試合。成功を収めることはできず、アミアンへの半年レンタルを経て19年1月、リオの名門フルミネンセに渡る決断を下すのだ。
「ここから巻き返して、セレソンに復帰したい」
心機一転、母国でリスタートを切ると、1年目の19年シーズンはブラジル全国リーグで28試合・2得点と悪くない成績を残したものの、コンディションが落ちた2年目は控え要員に。さらに急性盲腸炎を発症して今年1月に手術を受けている。復帰は3月以降の見込みだ。
現在31歳。本来ならまだ老け込む年齢ではないが、怪我を重ねてきた両足はすでにボロボロで、スピードはさらに衰えている。地元メディアは「怪我さえなければ、偉大な選手になるはずだった」と慨嘆する一方で、「そう遠くない日にスパイクを脱ぐことになるだろう」と完全復活には懐疑的だ。
ガラスの天才は、このまま悲劇の男としてキャリアを終えるのか。
文●沢田啓明
※『ワールドサッカーダイジェスト』2021年3月18日号より転載
現在31歳。本来ならまだ老け込む年齢ではないが、怪我を重ねてきた両足はすでにボロボロで、スピードはさらに衰えている。地元メディアは「怪我さえなければ、偉大な選手になるはずだった」と慨嘆する一方で、「そう遠くない日にスパイクを脱ぐことになるだろう」と完全復活には懐疑的だ。
ガラスの天才は、このまま悲劇の男としてキャリアを終えるのか。
文●沢田啓明
※『ワールドサッカーダイジェスト』2021年3月18日号より転載