【ヒューマンストーリー】カレン・ロバートという生き方

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェスト編集部

2015年04月25日

「ドバイのクラブへ移籍したらその先が見えないと思った」

オランダ、タイと渡り歩いてきたカレン。新天地のソウルで、不退転の覚悟で臨んでいる。写真協力:ソウル・イーランドFC

画像を見る

 プロデビューから12年。磐田から始まり、熊本、オランダのVVV、タイのスパンブリーFCを渡り歩いた後、なぜカレンはソウル行きを決めたのだろうか。
 
「もちろん夢を叶えたいから、ここ(韓国)へやって来た。イングランドへの想いはまだ消えていないので。夢を実現させるためにはどこがベストなのか、いろいろ考えてこの地を選んだ。ここは、あくまでイングランドでプレーするための通過点に過ぎない」
 
 オファーが届いたのは昨年12月中旬。給料や環境は問題なく、ソウル市内の高級マンションも用意され、高級車まで与えられる。そんな文句のない条件を提示されながら、当初は決断に悩んだという。
 
「去年の11月にマレーシアのクラブから話をもらって交渉を進めていたら、12月に入ってからUAEのドバイにあるクラブからもオファーが届いた。そこ(ドバイのクラブ)から提示された金額は、マレーシアと韓国の2倍。契約期間は6か月限定だったけど、お金だけで判断したら魅力的だった。正直、“カレン史上最高額”だったから。でもドバイに移籍したら、その先が見えないと思った。イングランド行きのチャンスがあるとすれば……、やはりこっち(韓国)だろうと思った」
 
 年明けの1月下旬からチームに合流すると、その選択は間違っていなかったと確信した。トレーニングのレベルは高く、メディカル面が充実している。早々にマーティン・レニー監督からの信頼も勝ち取り、キャンプからずっと2トップの一角としてスタメンを張った。 昨季は怪我で出遅れながら、タイのプレミアリーグで22試合に出場して7ゴールを挙げているカレンだが、今季はリーグ戦で40試合フル出場を果たし、得点王を狙うつもりだという。
 
「うちのスタイルをひと言で言うと、パワープレーを押し出したイングランドサッカーのよう。システムはオーソドックスな4-4-2で、縦に速くてアップダウンがすごく激しい。俺が好きな細かいパスで崩すサッカーではないけど、中盤に良い選手が揃っているから得点チャンスは多いと思う。最低でもふた桁以上は狙いたい。もちろん得点王になれたら最高だね。そうしたら、イングランド行きも近づくはずだから」
 
 イーランドFCとは2年契約を結んでいるが、カレンが見据えているのは、あくまでその先にある。12月にイングランドでトライアウトに参加する許可も下りているそうだ。そんな条件を付けたのも、すべてはイングランドに行くためだという。
 
 しかし、そこまでしてなぜイングランドにこだわるのだろうか。
【関連記事】
FIFAクラブワールドカップ2015、2016年大会の日本開催が決定! J1王者も参戦へ!!
【韓国メディアの反応】金崎を踏みつけたキム・ミンヒョクの行為を韓国はどう伝え、感じ取ったのか?
【チェルシー番記者】が語る武藤 「クラブは“見込みのある有望株”と高評価」
スアレスは「なぜ点が取れるのか」 その秘訣をフィジカル面から解き明かす
【徳島】低迷打破への鍵を握る新背番号「10」大﨑淳矢。ジュンヤスマイルの舞台裏と秘めたる覚悟

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ