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大学地域対抗に緊急参戦の日本高校選抜。初戦惜敗も大熱戦の背景にあった選手、指導者の想い

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2021年03月04日

「『高校選抜がここに加わっても問題ないんだ』というところを示せるかどうかが重要になってくる」

持ち前の技術の高さを発揮した安斎(右)。果敢な仕掛けで1得点・1アシストの活躍も見せた。写真:安藤隆人

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 この上ない試合の入りをすると、26分には10番のFW安斎颯馬の右からのクロスを再び福田がダイレクトで合わせて、リードを2点に広げた。

 関西選抜もここから意地を見せ、43分にPKで1点を返すと、48分にMF泉柊椰に同点弾を浴びるが、60分に安斎がドリブル突破から右FKを獲得。これを「直接狙った」と安斎が鮮やかな軌道を描いてゴール左隅に突き刺し、再び勝ち越しに成功をした。

 だが、68分に再び同点弾を浴びると、78分に痛恨のPKを献上。この試合2本目のPKを決められ、万事休す。

 3-4の逆転負けで初戦を落としてしまったが、日本高校選抜が大会初戦で、この白熱の好ゲームを見せた意義は決して小さくない。
「デンチャレに出させてもらえるということは、これからの高校サッカーにとって重要なこと。来年以降もこういう機会が続いていけば、大きな経験になる。そういう面でも今回はいい試合をやって、『高校選抜がここに加わっても問題ないんだ』というところを示せるかどうかが重要になってくる。この年代のチーム(の出来)にかかっていると思うんです。だからこそ、明日もしっかりと頑張っていきたい」

 試合後、蒲原監督がこう力強く語ったように、ここで大敗したり、覇気のないプレーをしてしまったら、「高校選抜は参加させない方がいい」というマイナスの意見が出てしまうかもしれない。

 それは来年以降の高校生たちにとってもプラスを生まないし、逆にここで奮闘をすれば、来年以降も高校選抜がデンチャレで自己研鑽できるチャンスをもたらすことができるかもしれない。選手たちもその自覚を持っているからこそ、この大熱戦につながった。1ゴール・1アシストの安斎もこう口にした。

「いろんな方々の協力があってこの大会が実現した。僕自身にとってもこれから大学サッカーの道(早稲田大に進学)に進むわけですから、1年目からやれることをこの大会を通じて見せていきたいですし、ここで結果を残せば将来の夢であるプロにも近づくと思う。4月に入部して即戦力として戦えるように証明していきたいです」

 4日の相手は優勝候補筆頭の関東選抜A。超格上の相手にも変わらぬモチベーションと強烈な使命感を持って、この決戦に挑む。

取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
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