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【五輪1年延期の明暗③】A代表も手薄の最前線。「ボールが集まっている」上田綺世にポスト大迫勇也の期待も

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2020年12月25日

「上田綺世のキャパシティを広げることができるかを考えた1年でした」

最前線では上田と一美(左)が争う。今合宿で大いにアピールしたい。写真:滝川敏之

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 とりわけ、2019年にコパ・アメリカ(ブラジル)とE-1選手権(釜山)に参戦した上田はそこに最も近い存在。2020年はケガで出遅れ、ザーゴ監督率いる新体制の鹿島では思うように出番を得られずに苦しんだが、最終的には10ゴールを達成。「この調子を維持していればA代表に呼ばれる日も近くなる」とブラジル人指揮官に太鼓判を押されるまでになった。

「自分がどう引き出しを増やすか、どうしたらレギュラーを取れるか、上田綺世のキャパシティを広げることができるかを考えた1年でした。自分なりに自負している特徴はヘディングや動き出しですけど、走っても空振りで終わることが多かった。そこでポストプレーや守備などチームが重きを置くことをやって、そのうえでよさを出すようにした。今は引き出しを増やした実感はあります」

 今回の合宿中の取材でも自信を覗かせた上田は再び急激な成長曲線を描き始めている。森保監督も「周りから信頼され、ボールが集まるようになってきた」と目を細めている。それだけに、まず彼には26日の関東大学選抜とのトレーニングマッチで「違い」を示してもらわなければならない。「大迫勇也の後継者候補一番手」としてインパクトを残せれば、半年後の大舞台は確実に近づいてくるはずだ。

 一方の一美は、上田ほどの万能性はないものの、相手を背負ってターゲットマンとなり、自らゴリゴリと力強くゴールに迫ることはできる。フィジカルの強さという意味では、鈴木武蔵に通じるところもある選手だが、まだまだ伸びしろはある。今季の横浜FCでも31試合出場・4得点という数字を残していて、本人も自信と手応えを得たことだろう。その勢いを26日のトレーニングマッチでの一挙手一投足につなげられるかが肝心だ。実績も評価も大きくリードしている上田綺世に追いつき追い越すのはそう簡単なことではないが、限られたチャンスを掴まなければ、未来への道は開けてこない。
 
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