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【五輪1年延期の明暗③】A代表も手薄の最前線。「ボールが集まっている」上田綺世にポスト大迫勇也の期待も

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2020年12月25日

初日から3日連続で主力組と目されるチームで1トップを務めたのは…

22日からの国内合宿でも好調な動きを見せる上田。森保監督からの評価も上々だ。写真:滝川敏之

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 22日から始まった千葉・幕張での東京五輪代表候補合宿も3日が経過し、実戦形式の内容が日に日に増えている。これまでU-23日本代表では3-4-2-1システムをベースにしてきた森保一監督だが、今回は終始一貫して4-2-3-1の布陣を採用。A代表との継続性を重視しながら、「慣れた布陣で選手個々に持てる力を出し切ってほしい」という期待を寄せているはずだ。

 こうしたなか、FW陣は今季J1・二桁ゴールを達成した上田綺世(鹿島)がやはりキーマンになりそうだ。初日から3日連続で主力組と見られるチームの1トップでプレー。攻撃の軸を担っている。23日は彼を頂点として、2列目右には浅野雄也(広島)、左に前田大然(横浜)、トップ下に安部柊斗(FC東京)が陣取る形にトライ。24日はトップ下に郷家友太(神戸)が入っていた。

 サブ組と見られるチームの最前線には追加招集の一美和成(横浜FC)が起用されていたので、その立場としては上田のバックアップという位置づけなのだろう。今回FW枠で招集されている前田大然も浅野雄也もトップに入ることはあるが、持ち味であるスピードや突破力を発揮するなら、大きなスペースのあるサイドの方がベター。そうした考えから、このような配置が生まれたと推測が立つ。

 仮に従来の1トップ2シャドーを採用した場合にも、上田と一美は最前線に位置付けられるはず。それだけ2人に託される役割は大きい。というのも、厳しいプレッシャーのあるペナルティエリア内でボールを収め、味方との連係をスムーズにしたり、自ら局面を打開してゴールを狙いに行ったりと、幅広い仕事が求められるからだ。加えて、前線で相手を限定したり、ハイプレスに行ったりと守備負担も少なくない。上田、一美がこうした要求を一定基準以上のレベルでこなせることが実証できれば、東京五輪代表のみならず、A代表も見えてくるはずだ。

 実際、10・11月のA代表の欧州遠征を振り返っても、大迫勇也(ブレーメン)が招集できなかった3試合は鈴木武蔵(ベールスホット)と南野拓実(リバプール)、浅野拓磨(パルチザン)が起用されたが、相手との実力差もあって大迫がいる時のようには時間を作れなかった。A代表でも「最も手薄なポジションの1つ」と言われる1トップ候補者が東京五輪世代から出てきてくれれば、森保監督にとっても理想的。上田と一美にとっては大きなチャンスと言っていい状況なのだ。
 
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