無得点に終わったが、「このサッカーでなにが必要かは明確になった。新鮮な気持ちがする」と多くの収穫も。
すでに本田はベンチに退いていた。そして、その失点の引き金になっていたのが、その後代表初ゴールを決めることになる宇佐美の軽率な守備にあった(球際に寄せ切れず、シュートを打たせた)。アタッカーであっても、勝負どころの守備は重要。失点に絡むようではいけない、と婉曲に宇佐美にアドバイスを送っているようでもあった。
この日の本田はパッとしなかった。序盤は岡崎、香川、乾と連動した高速プレスを発動させ、ハリルホジッチ監督の意図を体現。だが、青山の得点が決まった後、チーム全体の運動量が次第に低下する。やがて劣勢に立たされると、本田も我慢のプレーを続けざるを得なくなる。周りとバランスを取りながら、最低限ミスをせず、ボールをサイドや前方へ散らしていく。37分には、相手を嘲笑うかのような本田のサイドチェンジから、香川、乾とつないでビッグチャンスも生まれた。
また、交代間際には、本田らしい「スタイル変化」を見せた。
61分、本田がチャンスを作るべきところでパスをミスし、ボールが相手に渡ってしまったのだ。そのあと日本がボールを取り戻してことなきを得たものの、危うく致命傷になりかねない“してはいけないプレー”だった。
するとその後、彼はそのミスを挽回すべく、「バランス」から「攻撃的」にギアを上げる。
それまで本田は右サイドでウズベキスタンの選手のマークを確実に遂行しつつ、攻撃の起点になっていた。が、ミスを犯してからは相手の嫌がる、中央のスペースに出て行くシーンが増加。
62分、ゴール前へ走り抜けた本田が、完全にフリーになる。その本田の動きを察知した香川が鋭い縦パスを繰り出した、が、相手にカットされてしまい、あと一歩で決定機には至らず……。
本田は悔しがり、天を仰いだ。
その後も本田は、再三に渡ってゴール前へ顔を出した。しかしゴールを攻略できないまま、72分、ベンチへ退くことに……。大量5点が決まりながら、そのうち一度も背番号4が得点に絡んでいないというのも、最近では珍しいことだった。
それでも本田自身にとっては、
「このサッカーでなにが必要かは明確になった。トライしていく楽しみがある。新鮮な気持ちがする」
と、この2試合で多くの収穫を得た様子だった。
この日の本田はパッとしなかった。序盤は岡崎、香川、乾と連動した高速プレスを発動させ、ハリルホジッチ監督の意図を体現。だが、青山の得点が決まった後、チーム全体の運動量が次第に低下する。やがて劣勢に立たされると、本田も我慢のプレーを続けざるを得なくなる。周りとバランスを取りながら、最低限ミスをせず、ボールをサイドや前方へ散らしていく。37分には、相手を嘲笑うかのような本田のサイドチェンジから、香川、乾とつないでビッグチャンスも生まれた。
また、交代間際には、本田らしい「スタイル変化」を見せた。
61分、本田がチャンスを作るべきところでパスをミスし、ボールが相手に渡ってしまったのだ。そのあと日本がボールを取り戻してことなきを得たものの、危うく致命傷になりかねない“してはいけないプレー”だった。
するとその後、彼はそのミスを挽回すべく、「バランス」から「攻撃的」にギアを上げる。
それまで本田は右サイドでウズベキスタンの選手のマークを確実に遂行しつつ、攻撃の起点になっていた。が、ミスを犯してからは相手の嫌がる、中央のスペースに出て行くシーンが増加。
62分、ゴール前へ走り抜けた本田が、完全にフリーになる。その本田の動きを察知した香川が鋭い縦パスを繰り出した、が、相手にカットされてしまい、あと一歩で決定機には至らず……。
本田は悔しがり、天を仰いだ。
その後も本田は、再三に渡ってゴール前へ顔を出した。しかしゴールを攻略できないまま、72分、ベンチへ退くことに……。大量5点が決まりながら、そのうち一度も背番号4が得点に絡んでいないというのも、最近では珍しいことだった。
それでも本田自身にとっては、
「このサッカーでなにが必要かは明確になった。トライしていく楽しみがある。新鮮な気持ちがする」
と、この2試合で多くの収穫を得た様子だった。