【セルジオ越後の天国と地獄】この2試合は、アギーレでも勝てたよ

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェスト編集部

2015年04月01日

もっと地に足をつけて日本の強化を考えないと…。

宇佐美はゴールを決めたけど、それだけで評価するのは早すぎる。まずは90分間出て結果を残さないと、世代交代にもつながらない。写真:菅原達郎(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

 はっきり言って、この2試合はアギーレが監督でも勝てたと思う。決してハリルホジッチのおかげじゃないし、日本が前進したわけでもない。
 
 確かに、ハリルホジッチはトルシエ以来の面白い人だよ。喋りも上手いし、リフティングや腕立て伏せだって見せる。まさに“演出家”だよね。その面では、協会やメディアの“興行”とは相性が良いのかもしれない。
 
 協会はハリルホジッチを褒め称えているけど、それはアギーレを呼んだのが失敗だったと認めていることになるんだ。八百長疑惑がなければ、今でもアギーレが指揮を執っていたはずだからね。八百長のおかげで日本が強くなったのかな。冗談じゃないよ。
 
 明日の朝刊が楽しみだね。どうせ宇佐美が一面でしょ。メディアは新しいものにすぐ飛びつくからね。武藤はなんだったの? 柿谷はどうなったの? いつも反省や分析はどっかに置いてくる。「いい加減にしろ」と言いたくなるよね。
 
 宇佐美にしろ、まずは先発で90分間出て結果を残し、香川が慌てる、本田が慌てる、そこまで行かないと評価はできないし、世代交代とは言えない。そのためには、選手が本気で競争できる土壌がないといけない。それが今の日本にあるとは、どうしても思えないんだ。
 
 とにかく、もっとみんなが地に足をつけて日本の強化を考えていかなきゃいけないよ。誰が出ても勝てるような相手との試合に勝って浮かれているようじゃ、また同じ過ちを繰り返すだろうね。
 
 ワールドカップごとの4年のサイクルで、その時その時が盛り上がって、本番では結果を残せない。そんなルーティーンの興行をこの先も続ける気なんだろうか。日本が強くならなくても儲かれば良い、瞬間的に盛り上がれば良い。それじゃ、いつまで経っても先に進めないよ。
 
 まずは、しっかりとした強化につながる試合を海外でやるべきだ。協会は今期黒字だったらしいけど、儲けよりお金を使うことを意識してほしいよね。
 
 最低でもワールドカップに出たレベルの国と試合をしてもらいたい。例えば、アルジェリアなんかいい相手だと思うよ。言わずもがな、ハリルホジッチの“古巣”だ。そこでこそ、日本の選手と監督の“本当の力”が見られるんじゃないかな。

【PHOTOギャラリー】日本 5-1 ウズベキスタン
【関連記事】
【日本代表】金田喜稔がウズベキスタン戦を分析|宇佐美にあえて言いたい。「守備も含めて、局面でもっと身体を張れ」と
【日本 対 ウズベキスタン】サッカーダイジェスト取材記者の採点&寸評
【サッカーダイジェスト編集長コラム】快勝劇に潜むライバルの「罠」
【サッカーダイジェストの視点】今回の連戦での最大の収穫は?
【日本代表】チュニジア戦の「10番」はどこへ…香川真司の危機感
【日本代表】指揮官も「スペクタクル」と評した岡崎慎司の“アシスト”の意味
【藤田俊哉の目】宇佐美よ、日本代表の“軸”になるなら2戦目で結果を出せ!
【セルジオ越後の天国と地獄】結果ばかりを追い求めたら、同じことの繰り返しだよ

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ