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これは“毒入りのプレゼント”?「バルサ新体制はグリエーズマン中心」との予測に、フランス国内で広がる期待と不安【現地発】

カテゴリ:メガクラブ

結城麻里

2020年08月30日

「グリエーズマンはバルサに行くべきではなかった」という意見も

メッシとグリエーズマンの共闘はわずか1年で終わってしまうのか。 (C)Getty Images

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 だがフランスではその後、不安が広がり始めた。「グリエーズマンにとってこれは毒入りのプレゼントになるのでは!?」という警戒警報が鳴り響いたからだ。

 テレビ『La Chaîne L’EQUIPE』の午後の討論番組「L’EQUIPE D’ESTELLE」では、「バルサはいま過渡期で、そのビッグチームを任されるほど危険なものはない」、「ビッグプレーヤーの後継者というのは、なかなか受け入れてもらえないもの。ジダンの後継者が誰も成功しなかったのと同じだ」、「メッシ後の失敗の責任者にされてしまう」などの意見が続出した。

 同局の夜の討論番組「L’EQUIPE DU SOIR」でも、「グリエーズマンはバルサを出るべき」の声が噴出し、代理人業界に詳しいジル・ファヴァール氏は、「グリエーズマンのバルサ入団そのものが間違っていた。だいたい彼は、トランジッション・スタイルのチームに合うのであって、バルサのプレースタイルには合っていない。そもそもエリック・オラッツが仕切っていれば、バルサになんか移籍させなかったはずだ!」と容赦なかった。

 同局特派員としてカタルーニャの現地に入ったカリーヌ・ガリ女史も、「普通なら、今回の態度には失望したとか、育ててくれたクラブを捨てるのか、といった声が少しは出そうなものだけど、バルサのサポーターからはメッシ礼賛の言葉しか出てこない! メッシを批判する人が一人もいないのよ!」と報告。もし本当にメッシが去って、グリエーズマンがチームを背負った場合、ソシオたちを納得させるのは容易ではなさそうだ。

 こうしたなか28日には、ネーションズ・リーグ(9月5日のスウェーデン戦と8日のクロアチア戦)に向けたフランス代表メンバー招集リストが発表され、もちろんグリエーズマンの名が読み上げられた。コロナ禍で10か月間も活動を停止していた代表が、いよいよ始動することになる。

 ディディエ・デシャン監督は、グリエーズマンの力を最大限に引き出すため、バルサで苦しんできた左サイドから解放して、センター寄りトップ下に起用するはずだ。それどころか、「グリジ」を大活躍させることを念頭に置きつつ、これまでの4-2-3-1を一旦脇に置き、3-5-2の新システムにさえ挑戦するかもしれない。

 グリエーズマンは9月、まずは代表で元気を取り戻し、フランス人を安心させなければならないだろう。そしてクラブのプレゼントに毒が入っていないかどうかも、よく吟味した方がいいかもしれない。

取材・文●結城麻里
text by Marie YUUKI
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