DFとして「判断をすることも大事だなと感じています」
「自分に対して『諦める』感覚が身についたんです。ガッツリ行きたい場面でも、自分の能力と相手の能力を考えて潰しに行くのをやめる判断ができるようになりました。大学時代はとにかくガッツリ行っていたのですが、プロでは自分の能力任せでは通用しない部分が出てきて、『諦める』という感覚が出てきました。『諦める』って悪い表現のように聞こえるかもしれませんが、実際警告を受ける回数は減っているし、DFとしてそういう判断をすることも大事だなと感じています」
身体能力に頼りすぎることなく、相手との駆け引きを行えるようになったことが今季における最大の成長と言える。精神的な成熟がンドカをDFとして進化させている。
身体能力に頼りすぎることなく、相手との駆け引きを行えるようになったことが今季における最大の成長と言える。精神的な成熟がンドカをDFとして進化させている。
14節終了時でリーグワースト2位の24失点を喫しており、守備を安定させることが上位浮上のカギを握っている。ただ、戦い方を変えず、あくまで攻撃的な姿勢を貫きながら失点を減らしてみせると、ンドカは気合いを込める。
「自分の裏はこれからどんどん狙われると思います。それは成長できるチャンスだとも思っています。その攻撃に対して、うまく処理できるようになりたい」
ンドカのさらなる進化が、チームを飛躍に導く。
取材・文●佐藤拓也(フリーライター)