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ハンデを抱えて後半戦を迎える香川真司――巻き返しを図るドルトムントの力となれるのか!?

カテゴリ:ワールド

マルクス・バーク

2015年01月31日

降格回避が至上命題。香川は貢献できるのか。

ほぼ違和感なくチームにフィットしたカンプル。香川にとっては手強いライバルとなる。 (C) Getty Images

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 もっとも、明るい展望ばかりではない。チームは相変わらず故障者の続出に祟られているのだ。
 
 スベン・ベンダーは膝の手術を余儀なくされ、エリック・ドゥルム(筋肉)とセバスティアン・ケール(肩)は、ウインターブレイク明けの初戦、アウェーのレバークーゼン戦を欠場する。イルカイ・ギュンドアンも太腿の筋肉を痛めて、出場できるか微妙だ。ギュンドアンが欠場となれば、香川の出場の可能性は高まるが。
 
 レバークーゼン戦に臨むスターティングメンバーはほぼ決まっている。流動的なのは、1トップ(チーロ・インモービレかピエール=エメリク・オーバメヤン)を支える2列目の1枠。マルコ・ロイスとケビン・カンプルとともにピッチに立つスタメンの座を、ヘンリク・ムヒタリアンとケビン・グロスクロイツが争う。ヤクブ・ブワシュチコフスキも候補だが、彼は風邪でダウンした。
 
 スロベニア代表のカンプルは、今冬の新戦力だ。1200万ユーロ(約16億8000万円)の移籍金でザルツブルクから加入した24歳の攻撃的MFで、ドイツで育ち、子供の時からドルトムントのファンだったという。クラブにとっては新たな希望の星であり、首脳陣は賛辞を惜しまない。
 
 カンプルはザルツブルクですでにゲーゲンプレッシングを身につけ、「完全に自分のものにしている」とクロップも手放しで称賛する。ウインターブレイク中のテストマッチでは、プレースタイルや外見が似ていると評判のロイスと上手く調和し、好印象を残している。1-0で勝ったユトレヒト(オランダ)戦では、ロイスの美しいパスから移籍後初ゴールを決め、チームを勝利に導いた。
 
 ドルトムントはシオン(スイス)、ステアウア・ブカレスト(ルーマニア)とのテストマッチでも1-0の勝利を収めたが、フォルトゥナ・デュッセルドルフ(2部)との“予行演習”ではゲーゲンプレッシングが機能せず、いまひとつの内容で1-1の引き分けに終わったのは気になるところだ。
 
 ハンス=ヨアヒム・ヴァツケCEOは、選手にもファンにも「夢を見てはいけない」と警鐘を鳴らす。後半戦の至上命題は、まずなによりも降格を回避することなのだから。その力に、香川はなれるのか――。

文:マルクス・バーク
翻訳:円賀貴子
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