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通訳→コーチ→強化SD。「あまりない」キャリアを歩んだキム・チョンフンが語った鳥栖への感謝

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェストWeb編集部

2019年12月26日

モウリーニョさんがあそこまで行ったことには必ず理由がある。

現在、トッテナムで監督を務めるモウリーニョも、元々は通訳をしていた。キム・チョンフンもその姿と自らを照らし合わせている。(C)Getty Images

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 通訳として順風満帆な日々。しかし、転機は青天の霹靂で訪れた。14年8月、ユン・ジョンファン監督が突然の退任となる。ただ、この出来事はキム・チョンフンを指導者のレールに乗せることになる。

 当時、吉田恵コーチが監督に昇格。チームは外部からコーチを補てんすることはせず、キム・チョンフンが選手通訳をしながらコーチたちのサポートをすることとなった。 そして、翌年からは正式にコーチに就任する。

「元々、指導者志望だったのでクラブが尊重してくれ、チャンスをくれた。ようやくそちら側のステージに行けたという喜びもあった。トップチームのコーチに通訳からなる。あまりないケースですが準備はしてきた。クラブには感謝しかない。自分はいつまで通訳をやるのだろうかという葛藤があった。もしユンさんが退任にならなかったら通訳のレールは伸びていたかもしれない。退任によって指導者というレールに切り替わった」
 コーチとしての経験を積み重ねていくなかで16年、マッシモ・フィッカデンティ監督が就任するとアウェー遠征時、帯同しなかったメンバーの居残り練習を任されるようになった。これが貴重な経験を与えてくれた。

「居残り組を見るようになって、メンバーから漏れた選手たちのケアや、練習メニューなど細かく仕組みを作るようになってからは楽しかったし、ようやく指導する実感が湧いてきた。

 当時、メンバー外になることが多かった水野晃樹や池田圭が全体練習をこなすなかで『チョンフンの練習があったからきつくないよ』と言ってくれたことがあった。これは嬉しかったですね。自分の選手としてのキャリアがコンプレックスにはならなかった。ないものは考えてもしょうがない。

 モウリーニョさんがあそこまで行ったことには必ず理由がある。トップの選手たちには、”教える”ということが必ずしも当てはまらない。どういう言葉で伝えたら最大限にその能力を引き出せるのかを考える。自分が監督になったら自分が持っていないものはコーチに補ってもらえばいい」

 通訳として培ってきた言葉の重要性とコーチとして選手と向き合う日々。指導者として着実に研鑽を積んでいたが、18年10月、フィッカデンティ前監督の退任を機に、転機は再び、訪れた。この時、クラブから強化部への転身を打診される。

「当時、強化部があまり組織として機能できていないような状況になっていたことに不安を覚えていました。コーチでも4年くらい経過していた。このままずっと行くのか。この年齢、タイミングで強化のトップをできるのはとてつもない経験になるんじゃないか。チャレンジしたいという気持ちになった。何よりもずっとお世話になっている鳥栖を立て直したい思いだった」
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