今季はトップチームに帯同
[高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグ2019プレーオフ2回戦]サガン鳥栖U-18 2-1 ベガルタ仙台ユース
アディショナルタイムはほとんど残されていない。スコアは0−1。誰もがベガルタ仙台ユースの勝利を確信しただろう。しかし、サガン鳥栖U−18の選手たちは誰ひとりとして諦めていなかった。
GKの板橋洋青(3年)が自陣から前線に大きく蹴り出すと、FWの田中禅(2年)がゴール前で競り勝つ。そこから再度組み立て、左サイドからFWの秀島悠太(3年)が右足で中央に折り返す。ファーサイドで永田倖大(2年)が頭で落とすと、最後は松岡大起だった(3年)。
相手GKの前に陣取っていた背番号8は体勢を崩されながらも、右足でシュートを放つ。気持ちで押し込んだ一撃は起死回生の同点弾。これで勢いに乗ると、鳥栖は掴んだ流れを手離さなかった。延長前半3分、秀島が左サイドから中央に持ち出して右足を一閃。一気に逆転し、3度目のプレミアリーグプレーオフで初めて昇格の権利を勝ち取った。
アディショナルタイムはほとんど残されていない。スコアは0−1。誰もがベガルタ仙台ユースの勝利を確信しただろう。しかし、サガン鳥栖U−18の選手たちは誰ひとりとして諦めていなかった。
GKの板橋洋青(3年)が自陣から前線に大きく蹴り出すと、FWの田中禅(2年)がゴール前で競り勝つ。そこから再度組み立て、左サイドからFWの秀島悠太(3年)が右足で中央に折り返す。ファーサイドで永田倖大(2年)が頭で落とすと、最後は松岡大起だった(3年)。
相手GKの前に陣取っていた背番号8は体勢を崩されながらも、右足でシュートを放つ。気持ちで押し込んだ一撃は起死回生の同点弾。これで勢いに乗ると、鳥栖は掴んだ流れを手離さなかった。延長前半3分、秀島が左サイドから中央に持ち出して右足を一閃。一気に逆転し、3度目のプレミアリーグプレーオフで初めて昇格の権利を勝ち取った。
激闘を制し、歓喜に沸いた鳥栖。その輪の中で、ひとり安堵の表情を浮かべている選手がいた。今季J1で23試合に出場した松岡だ。試合後に同点ゴールの感想を尋ねても、出てきたのはこんな言葉だった。
「最初に来るのはホッとした気持ちですね」
なぜ、松岡はそのような言葉を口にしたのだろうか。それは自身が置かれた立場と仲間からの期待ゆえだ。
今季、松岡はU-18で主将を任されていた。だが、当時トップチームを率いていたルイス・カレーラス監督に見初められると、状況が一変する。仲間たちよりも一足早く2種登録され、第2節の神戸戦でJ1デビュー。シーズン終わりまで23試合に出場したため、U-18の活動に参加できなかったのだ。
とはいえ、苦楽をともにしてきた仲間である。全寮制で毎日顔を付き合わせれば、チームを離れることを簡単に割り切れない。そして、仲間と誓った目標もあった。
「自分はずっとトップにいて、高いレベルを経験できたことは良かった。だけど、何も残せていない。結果を残して、後輩たちにプレミアリーグの舞台に立たせて上げたかった」
「最初に来るのはホッとした気持ちですね」
なぜ、松岡はそのような言葉を口にしたのだろうか。それは自身が置かれた立場と仲間からの期待ゆえだ。
今季、松岡はU-18で主将を任されていた。だが、当時トップチームを率いていたルイス・カレーラス監督に見初められると、状況が一変する。仲間たちよりも一足早く2種登録され、第2節の神戸戦でJ1デビュー。シーズン終わりまで23試合に出場したため、U-18の活動に参加できなかったのだ。
とはいえ、苦楽をともにしてきた仲間である。全寮制で毎日顔を付き合わせれば、チームを離れることを簡単に割り切れない。そして、仲間と誓った目標もあった。
「自分はずっとトップにいて、高いレベルを経験できたことは良かった。だけど、何も残せていない。結果を残して、後輩たちにプレミアリーグの舞台に立たせて上げたかった」