『サッカーは…勝った者が強いんだ!!』
「こだわりの部分で。内容は求めなければいけませんが、時には内容を抜きにしても、それでも90分の試合が終わった時には勝っていた、という試合も優勝を目指すうえでは必要だと思うんです。たとえ相手に思い通りのサッカーをされても、試合が終わってみれば自分たちの方が勝っていた、という試合が」
結果論であることは分かっている。だが、“常勝”鹿島で「勝利のイズム」を徹底的にたたき込まれた者の言葉は重い。『サッカーは強い者が勝つんじゃないんだ サッカーは…勝った者が強いんだ!!』(『キャプテン翼』35巻)という『キャプテン翼』の人気キャラクター、カール・ハインツ・シュナイダーの名言を引き合いに出しながら話は続く。
「南葛は、メンバーだけを見れば単純に強いチームだったかもしれません。ですが現実は、愚直に徹底的に現実的なサッカーをしたチームが南葛に勝った。現実に南葛はリーグ上位3位に入れず、他のチームが入った。勝ったチームが強いんです。メンバーだけを眺めて、やっているサッカーだけを見て順位が決まるわけではない。こだわりの部分で、時には勝利から逆算した“現実的な”サッカーも考えていくべきかもしれません」
具体的にはどういうサッカーなのか。
「一口に“つなぐサッカー”といっても、いろんな局面があります。時にはリスクを伴うつなぎもあるわけで。例えば絶対に負けられない試合があったとして、そこではリスクのあるつなぎは回避するとか。もし押し込まれる展開になった場合があったとして、相手の勢いが落ちるまで守りに意識を傾けて時間を進めるとか。自分たちのスタイルよりも相手の嫌がることを優先したりとか。局面局面で時に現実的な選択をする。それが“勝ちにこだわる”ことですよね」
試合が始まれば、もちろん誰もが勝とうとする。だが、最終的になりふり構わず、どんな不格好であっても、泥臭くあっても、運であっても、勝とうとしていたか――。きっとそうしようとしていたに違いない。でもいつの間にか、スタイルへのこだわりが勝ちへのこだわりより上回っていなかっただろうか――。何度も言うが結果論である。それでも自問自答するかのうように発せられたこれらの言葉には、今後いかなるサッカーをすることになろうと、南葛SCの未来につながる“気づき”の種が含まれているような気がしてならない。
結果論であることは分かっている。だが、“常勝”鹿島で「勝利のイズム」を徹底的にたたき込まれた者の言葉は重い。『サッカーは強い者が勝つんじゃないんだ サッカーは…勝った者が強いんだ!!』(『キャプテン翼』35巻)という『キャプテン翼』の人気キャラクター、カール・ハインツ・シュナイダーの名言を引き合いに出しながら話は続く。
「南葛は、メンバーだけを見れば単純に強いチームだったかもしれません。ですが現実は、愚直に徹底的に現実的なサッカーをしたチームが南葛に勝った。現実に南葛はリーグ上位3位に入れず、他のチームが入った。勝ったチームが強いんです。メンバーだけを眺めて、やっているサッカーだけを見て順位が決まるわけではない。こだわりの部分で、時には勝利から逆算した“現実的な”サッカーも考えていくべきかもしれません」
具体的にはどういうサッカーなのか。
「一口に“つなぐサッカー”といっても、いろんな局面があります。時にはリスクを伴うつなぎもあるわけで。例えば絶対に負けられない試合があったとして、そこではリスクのあるつなぎは回避するとか。もし押し込まれる展開になった場合があったとして、相手の勢いが落ちるまで守りに意識を傾けて時間を進めるとか。自分たちのスタイルよりも相手の嫌がることを優先したりとか。局面局面で時に現実的な選択をする。それが“勝ちにこだわる”ことですよね」
試合が始まれば、もちろん誰もが勝とうとする。だが、最終的になりふり構わず、どんな不格好であっても、泥臭くあっても、運であっても、勝とうとしていたか――。きっとそうしようとしていたに違いない。でもいつの間にか、スタイルへのこだわりが勝ちへのこだわりより上回っていなかっただろうか――。何度も言うが結果論である。それでも自問自答するかのうように発せられたこれらの言葉には、今後いかなるサッカーをすることになろうと、南葛SCの未来につながる“気づき”の種が含まれているような気がしてならない。