「つなぐサッカー」を志すことは、必然の選択だった。
「つなぐサッカー」を貫き、理想と現実、勝利と成長の狭間で試行錯誤を続けた南葛SC。結果が出た今となっては様々な見方ができる。しかし、それは結果論であってリアルタイムで同じ見方ができたかといえば、できないだろう。
『キャプテン翼』の主人公・大空翼の言葉に「悔やんでも過去は変えられない 目指すは未来」という言葉がある(『キャプテン翼ライジングサン』12巻)。
そう、やるべきは未来に向けて2019年シーズンをいかに活かすか、だ。
青木剛インタビュー、3回シリーズの最終回では、今後チームが目標を達成していくために必要な「こだわり」へのアプローチについて迫る。
――◆――◆――
結果としてチームを縛ることになってしまった「つなぐサッカー」。しかしそういう見解を示せるのは結果が出た今だからであって、チームとして意思統一した時に同じことが言えたかといえば言えないだろう。
そもそも、なぜ南葛SCが「つなぐサッカー」を志向するようになったのか。そこには明確な理由がある。おさらいになるかもしれないが、ここで改めて振り返ることにする。
きっかけは前年2018年シーズンの関東社会人サッカー大会、東邦チタニウムとの準々決勝だ。東京都2部から昇格1年目にもかかわらず、破竹の勢いで東京都1部を制した南葛SCは、有力な関東リーグ昇格候補として同大会に臨んだ。連戦となるトーナメント大会で1回戦を勝ち上がって迎えた準々決勝。前半に不運とも言える形から失点した南葛SCは、残り時間のほぼすべてを攻撃に割きながら1点が奪えず、悔しい敗戦を喫する。
この試合の経験から、どんな相手であろうと、どんなサッカーをされようと、意図的に崩し確実に点を取るためのサッカーを目指すようになった。翌2019年シーズンからチームに加わった青木も、その話は聞いていた。
「昨シーズン、最後は守り倒されて敗れたという経験から、相手がどんな戦い方をしてこようと、たとえ守り倒されても崩すことができるスタイル――つなぐサッカー――を持とうということになった。そのスタイルを、リーグ戦を戦いながら構築していこうということだったと思います」
当インタビュー企画で福西崇史監督も言っていた「勝利と成長の同時追求」。それは誰もが関東リーグ昇格という目標を果たすために必要不可欠だと感じていたし、実現可能だと信じていた。
つまり、「つなぐサッカー」を志すことは、必然の選択だった。
それは青木自身も十分に分かっている。分かった上で、結果が出た今だから感じていることを話してくれた。
『キャプテン翼』の主人公・大空翼の言葉に「悔やんでも過去は変えられない 目指すは未来」という言葉がある(『キャプテン翼ライジングサン』12巻)。
そう、やるべきは未来に向けて2019年シーズンをいかに活かすか、だ。
青木剛インタビュー、3回シリーズの最終回では、今後チームが目標を達成していくために必要な「こだわり」へのアプローチについて迫る。
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結果としてチームを縛ることになってしまった「つなぐサッカー」。しかしそういう見解を示せるのは結果が出た今だからであって、チームとして意思統一した時に同じことが言えたかといえば言えないだろう。
そもそも、なぜ南葛SCが「つなぐサッカー」を志向するようになったのか。そこには明確な理由がある。おさらいになるかもしれないが、ここで改めて振り返ることにする。
きっかけは前年2018年シーズンの関東社会人サッカー大会、東邦チタニウムとの準々決勝だ。東京都2部から昇格1年目にもかかわらず、破竹の勢いで東京都1部を制した南葛SCは、有力な関東リーグ昇格候補として同大会に臨んだ。連戦となるトーナメント大会で1回戦を勝ち上がって迎えた準々決勝。前半に不運とも言える形から失点した南葛SCは、残り時間のほぼすべてを攻撃に割きながら1点が奪えず、悔しい敗戦を喫する。
この試合の経験から、どんな相手であろうと、どんなサッカーをされようと、意図的に崩し確実に点を取るためのサッカーを目指すようになった。翌2019年シーズンからチームに加わった青木も、その話は聞いていた。
「昨シーズン、最後は守り倒されて敗れたという経験から、相手がどんな戦い方をしてこようと、たとえ守り倒されても崩すことができるスタイル――つなぐサッカー――を持とうということになった。そのスタイルを、リーグ戦を戦いながら構築していこうということだったと思います」
当インタビュー企画で福西崇史監督も言っていた「勝利と成長の同時追求」。それは誰もが関東リーグ昇格という目標を果たすために必要不可欠だと感じていたし、実現可能だと信じていた。
つまり、「つなぐサッカー」を志すことは、必然の選択だった。
それは青木自身も十分に分かっている。分かった上で、結果が出た今だから感じていることを話してくれた。