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U-17W杯、28日に優勝候補オランダと初戦!西川潤、唐山翔自ら逸材FWを擁す森山ジャパンに警戒の目も

カテゴリ:日本代表

松尾祐希

2019年10月27日

日本の前線に対して、オランダ指揮官も警戒心を露わに

ともにJの舞台に立った経験を持つ唐山(左)と若月(右)。得点センスを持ち合わせるFWだ。写真:松尾祐希

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 今年5月のU-20ワールドカップに飛び級で参戦した西川潤(桐光学園高/セレッソ大阪入団内定)は個人技とシュートセンスに長けたレフティ。9月のエクアドル遠征まで疲労などを考慮され、代表活動に参加できなかったが、10番を背負うエースはチームでも貴重な、個人技で勝負できる人材だ。

 ガンバ大阪ユースに所属する唐山翔自はゴールセンスに秀でた点取り屋。すでに U-23チームの一員でJ3デビューを果たしており、9月1日の福島ユナイテッド戦ではJリーグ史上最年少ハットトリックを達成した。このチームではスタートから起用される可能性もあるが、短い時間でも勝負できるだけにジョーカーとしても有益だろう。

 今年に入って台頭した若月大和(桐生一高/湘南ベルマーレ入団内定)は圧倒的なスピードが持ち味。押し込まれた展開になれば、その“脚”が生きる。すでに特別指定選手としてJの舞台を経験したFWは、カウンター狙いの戦いに持ってこいの人材だ。

 初戦で当たるオランダのファン・デル・フェーン監督も警戒しており、前々日会見でも前線の選手に言及。3人のうち誰を指しているかは分からないが、「ストライカーの2枚が興味深いプレーをする印象があり、彼らは質的にもすごく良い」と言い切るほどだ。

 グループステージで戦うオランダ、セネガル、アメリカは、いずれもフィジカル能力に秀でた相手。真っ向からぶつかれば厳しい戦いが予想されるだけに、組織力が求められる。「ボール保持ができる選手はいるし、スピードを活かせるメンバーも揃っている。そこで日本の俊敏性を生かす攻撃を仕掛け、ボールを動かしながらなんとか突破口を開いて得点を奪いたい」と森山監督が話す通り、中盤で日本の特徴を生かしながら、個性派揃いのFW陣に好機を供給したい。

 対する守備もグループでの戦いが求められる。球際の勝負で真っ向からぶつかり、最後の局面では身体を投げ出すことは必須だ。

 最終ラインの要はキャプテンを務める半田陸(モンテディオ山形ユース)。強烈なキャプテンシーと身体の強さはチームに欠かせない。そして、ガーナにルーツを持つGKの鈴木艶彩(浦和レッズユース)も守備の絶対軸。2年前のU-17ワールドカップに15歳で選出され、今年5月のU-20ワールドカップにも飛び級で参戦した。いずれも第3GKだったため、出番を得られなかったが、今回は待ちに待った世界大会デビュー戦になるだけに鼻息は荒い。
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