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「トップ下+ストライカー」南野拓実はなぜゴールを量産できるのか【小宮良之の日本サッカー兵法書】

カテゴリ:連載・コラム

小宮良之

2019年10月17日

左右両足でシュートを打て、ヘディングも強い南野

セカンドストライカーながら得点力の高いグリエーズマンは、南野と似たタイプの選手だ。(C)Getty Images

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 10月10日に行なわれたモンゴル戦は、右サイドからのクロスに対し、ゴール前でフリーになって、ヘディングで叩き、ネットを揺らした。左右両足でシュートを打てるし、ヘディングも苦にしない。高い打点で、強い上半身を生かし、頭で打ち込める。

 続くタジキスタン戦は、左からのクロスに対し、相手からファーポストに逃げる形でボールを呼び込み、頭でヒットした。2点目は、右からのグラウンダーのクロスに飛び込み、コースを変えてゴール。マークを外し、自分の前のシュートスペースを空ける、その準備動作でディフェンスに勝っていた。
 
 南野は、欧州で能力の高いディフェンダーと対峙し、プレーが逞しく洗練された。味方に意志を伝え、味方の意思をくみ取る――。そのコミュニケーションの向上とも言える。マークを外し、ある地点にボールを呼び込めるか。

「DESMARQUE」

 戦術的に質の高い動きをできるようになっていることで、その得点は必然的に増えているのだ。 

文●小宮良之

【著者プロフィール】
こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』、『FUTBOL TEATRO ラ・リーガ劇場』(いずれも東邦出版)など多数の書籍を出版。2018年3月には『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューを果たした。
 
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