近年はより“金の卵”が集まる大会に!U-17W杯で強豪との3連戦に挑む日本代表の勝算は?

カテゴリ:日本代表

松尾祐希

2019年10月05日

グループリーグは“死の組”!対戦3か国はいずれも一筋縄ではいかない強敵

東京Vの技巧派MF藤田譲瑠チマ。中盤と最終ラインをハイレベルにこなす。写真:松尾祐希

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 強豪国との真剣勝負は何物にも代え難い。ブラジルで得る経験値は彼らにとって間違いなく財産になるだろう。しかも、今回は死の組に入り、オランダ、アメリカ、セネガルは一筋縄でいかない強敵だ。

 初戦で対戦するオランダ(10月27日)は欧州王者。育成に定評があるアヤックスから多くの選手が選ばれており、将来を嘱望されているタレントも少なくない。U−17ワールドカップの予選を兼ねた今年5月のU−17欧州選手権では圧倒的な強さを示し、決勝でイタリアを4−2で撃破した実力は本物だ。

 2戦目で対戦するアメリカ(同30日)も前評判がすこぶる良く、とりわけ注目は元アメリカ代表の父を持つドルトムントU−19のジョヴァンニ・レイナ。フィジカルと技術を兼ね備えたアタッカーで、簡単には抑えられないだろう。3戦目で対戦するセネガル(11月2日)もアフリカ特有のフィジカル能力があり、昨年6月にホームで戦った際は0-2で完敗を喫している。

 選手たちがそうした相手を向こうに回し、勝利を掴めば、一気に化ける可能性はある。

「この3チームと対戦するだけでもワールドカップに来た意味がある。もちろん、前回大会のラウンドオブ16・イングランド戦は格別だったけど、(相手の強さを考えても)今回の3試合は前回の4試合分ぐらいの価値がある。一発勝負の緊張感を味わいたいし、決勝トーナメントで強いところとやりたい」(森山監督)

 2年前の大会に参加した選手たちはイングランド戦を経て、ステップアップを果たした。世界の強豪とワールドカップで戦えば、大きな財産になる何よりの証だろう。日本サッカー界の未来を担う逸材たちがブラジルの地で何を掴むのか。彼らにとって、未来を左右する大会になるのは間違いない。

取材・文●松尾祐希(フリーライター)
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