【連載・東京2020】神谷優太/後編「自分をさらに高めるために、チャレンジし続ける」

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェスト編集部

2019年08月01日

無意識のうちに口にする自覚や責任感

愛媛では10番を背負い、チームの主軸を担う。責任感は間違いなく強くなった。(C)J.LEAGUE PHOTOS

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――愛媛に移籍する理由のひとつが、自分に対する『物足りなさ』だったと。
「僕はけっこう調子の波があるので、試合に出続けるためには、そこを変えないといけないのかなと。1シーズンを通して試合に出る。それが去年の目標でしたけど、怪我もあって、達成はできませんでした」
 
――「勝負の責任を負う」といった趣旨のコメントもよく聞かれますが、そういう面での意識改革も、環境を変えたひとつの理由だったのでしょうか?
「そうですね。多分、高校の時にある程度、ベースはできていたとは思いますけど、プロになって、結局1、2年目は、言ってしまえば、下っ端みたいなものですから。先輩に任せる部分はわりと多かった気がします。だから、自分でどうにかするとか、自分でこのチームを変えるとか、きれい事に聞こえますけど、そういうメンタルも大事かと考えて」
 
――実際、愛媛に来てからは、自分を追い込むような発言がけっこう多いですよね? 意図的に発しているのですか?
「いやー、どんな発言をしたかまったく覚えていないですけど(笑)、覚えていないからこそ、自分にとってはノーマルなことなんでしょうね」
 
――無意識に自覚や責任感を強くしている。
「どうなんでしょうね。でも、自覚や責任感といったものを意識しながらプレーしているとは思います。だから、自分でも気づかないぐらい、そういった自分を追い込むような発言をしているんだと思います」
 
――自身の成長を実感しているのでは?
「間違いなく、成長はしていると思いますね」
 
――愛媛での1年間のレンタルを終えて、東京五輪の前年という意味でも重要な今季は、J1の湘南に戻る選択肢もあったはずですが、レンタル期間を延長しました。理由は?
「正直、東京五輪のことは、二の次に考えて、自分がどれだけ上のステージに上がれるか、それはJ1のチームもそうですし、海外のチームもそうですし、もちろん愛媛をJ1に上げるためにはとか、いろいろ考えたなかで、もっとJ2でずば抜けた能力を出さないといけないって考えたんです。去年は怪我もあって、7点しか取れなかった。何も成し遂げていなかったので、愛媛でもう一皮剥けたかったんです」
 
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