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【小宮良之の日本サッカー兵法書】早熟型よりも晩成型が多い日本人選手。世界的な「ブレイク候補」の筆頭格は堂安と冨安だ

カテゴリ:連載・コラム

小宮良之

2019年04月20日

日本人選手には元気なベテランが多い

この長谷部のように、役割を変えながら30代に突入してなお進化を遂げる選手も。 (C)Getty Images

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 日本も、追いつけ追い越せで若手の能力を伸ばす必要はあるのだろう。堂安、冨安という二人の活躍が、後に続く選手の希望となるのは間違いない。10代の選手が次々にJ1でデビューを飾るなど、ここ数年なかった勢いが生まれつつある。

「若手のブレイク」

 その兆しが感じられるのは、何よりの朗報だ。

 
 もっとも、日本人選手は若手だけではなく、元気なベテランも多いのも特徴と言える。

 例えば、Jリーグでは、30代になって初めて得点王になる日本人選手が少なくない。中山雅史、佐藤寿人、大久保嘉人、小林悠などだ。30代でキャリアハイのゴールを挙げたというFWも、意外なほどに多くいる。

遠藤保仁、中村憲剛、家長昭博などは年齢を重ねるたびに、成熟してきた。また、長谷部誠のように年を取れば取るほど、様々なポジションをこなしながら、成長、進化を遂げる選手もいる。

 日本人選手は、早熟型よりも晩成型が多いのではないか――。それは節制に気を配り、経験を論理的にプレーに落とし込む習性があるからだろう。技術、体力、戦術、そして精神のベクトルが噛み合う。それに少々時間がかかる。

 年齢のボーダーを超え、切磋琢磨するべきだろう。
 
文:小宮 良之

【著者プロフィール】
こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』、『FUTBOL TEATRO ラ・リーガ劇場』(いずれも東邦出版)など多数の書籍を出版。2018年3月には『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューを果たした。
 
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