「俺たちは能なしだ」酒井宏樹が復帰もCL争いから脱落したマルセイユ———選手から辛辣なコメントも【現地発】

カテゴリ:海外日本人

結城麻里

2019年04月07日

酒井の相棒トバンは吐き捨てるように…。

追加点を奪われ、がっくりとうなだれる酒井(右端)とカマラ。マルセイユの選手たちは落胆を隠せず。(C) Getty Images

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 そしてこのシーンの写真が、一夜明けた6日付フランス紙『L’EQUIPE』に、大きく掲載された。腹ばいに寝そべったままゴールに吸い込まれていくボールを見るステーブ・マンダンダ、その向こうには、やはり呆然と立って眺めるカマラと、後ろ向きに尻もちをついている酒井…。記事の見出しは、「黒い連鎖」だった。

  L’EQUIPEの採点(10点満点)も容赦なかった。ガルシア監督、カマラ、アマヴィにはこぞって“戦犯扱い”の「2」がつけられ、冴えなかったラドニッチ、ジェルマン、フロリアン・トバン、マクシム・ロペズには「3」が並んだ。

 そして酒井は、「4」だった。寸評では「右サイドでしばしばトバンに解決策を提案。自分のサイドを安全化する点では信頼感を醸し出した。だがボルドーのアタッカーたちがセンターに入り込むと、困難になり。とくにドプレヴィルには苦戦した」との評価だった。

 試合後のミックスゾーンで記者の前に止まったのは、トバンとストロートマンのみ。しかもストロートマンはあっという間に切り上げて去った。

 トバンはと言えば、いつもの優等生モードを完全に捨てて、うんざりと吐き出すようにこう語った。
「表彰台(3位=CL出場)なんか終わりだよ。四の五の言うのはやめるべき。いいシーズンを送らなかったということ。もしいチャンピオンズ・リーグに行けたとしても、何を見せられるっていうんだ。そういうことさ。

 いつだって同じなんだ。毎年同じ。手綱を離しちゃって、シーズン最後は何もなし。必要な試合に勝たなくて、ミスをしすぎ。いまやるべきことはひとつだけさ。黙って責任を背負うことだよ。僕たちは能無しだったんだ。それを受け入れるべき」

 試合後の人気討論番組『L’EQUIPE DU SOIR』でも、「マルセイユは今後、ヨーロッパリーグ(EL)の出場権を争うことになるが、この体たらくだと難しい」(ギー・ルー)、「300パーセント、ガルシアのミスだ!」(ジル・ファヴァール)、「監督は最適フォーマットを探し続けているが、見つけきれずにいる以上……」(アラン・ジレス)と、ご意見番がこぞって現状に疑問符をつけた。

 CLはおろか、この調子ではELの出場権獲得(4位)さえ雲行きが怪しくなってきたマルセイユは、シーズン末に”大掃除”を強いられる可能性もある。昨夏時点ですでに約7800万ユーロ(約101億円)の赤字を抱えていたことも判明し、バロテッリはもとより、高給取りをごっそり放出しなければならないかもしれない。サポーターの怒りが再び沸点に達し、ガルシア監督、アンドニ・スビサレタSDらの立場が危うくなる可能性もある。

 いまのところ酒井は、放出の危機には晒されてはいない。本人も「マルセイユに残りたい」と発言し、ファンにも支持されている。

 とはいえ、最終節まで何が起こるかわからないのが「マルセイユ火山」。大噴火を免れるためには、毎試合、決死の覚悟でピッチに立ち、少なくともELの出場権を確保してサポーターを納得させるしかない。

取材・文/結城麻里

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