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10年前は「好き勝手やっていた」。這い上がった琉球の10番、富所悠がプロ11年目で“J2初得点”を決めるまで

カテゴリ:Jリーグ

仲本兼進

2019年03月07日

ボランチへのコンバートとともに得点源としても存在感を強める

ユースから昇格した東京Vではポジションを掴めず、その後はJFLの長野へ移籍することに。(C) J.LEAGUE PHOTOS

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 攻守両面で貢献すべく走ることも厭わずプレーした富所は、その後出場機会を増やし、ハーフウェーライン付近から正確なパスを連発し、アシストも量産。違いを見せるプレーで琉球サポーターの心を鷲掴みにし、琉球においてその存在感は絶大となっていった。そして加入当初は26番だった背番号も14番を経て、加入4年目のシーズンでエースナンバーの10番を背負うこととなり、チームも富所に大きな期待を寄せた。
 
 戦いの舞台をJFLからJ3に移して迎えた4年目のシーズン。富所は新たな才能を開花させる。シーズン3得点が最高だったゴール数が2017年に13得点、翌年は10得点を記録し、アシストだけでなくゴールゲッターとしての本能も目覚めさせたのだ。
 
 その姿を見出すきっかけとなったのが、今の琉球のベースとなっている「超攻撃的サッカー」のスタイルだ。「以前なら自分のゲームメイクからアシストという形でゴールに結び付けられたらと思ってプレーしていた」と話す富所だが、金鍾成(現・鹿児島)監督が築き上げたそのスタイルは、全選手がシュートを意識し、ゴールに絡むサッカー。指揮官は富所にゲームメイクだけでなくゴールを奪う姿も追求した。ボランチだけでなくFW、そしてサイドハーフまでプレーエリアを増やしたのもゴールにより近い位置でプレーし、ゴールを意識させるためだ。
 
 富所はその要求に応えるため、ゴールを奪うための筋力と相手のプレッシャーに耐えうるための体幹を鍛え上げ、新たなプレースタイルを得て進化を遂げた。
「今は自分でゴールを決めてやるという気持ちを強く持っているし、チームからもそれを求められていることを感じている。アシストにこだわっていた時期もあったが、ゴールすることも当たり前と思うぐらい自然体でプレーしたい。チームで言われていることと、自分がやりたいこと。そのバランスを取って、良い意味で自分らしいプレーを見せたいですね」
 
 昨年J3優勝を果たし、ちょうど10年前にプレーしたJ2のステージに這い上がった富所。しかし当時と今とではその価値観は大きく変わった。
「好き勝手やっていたあの頃と違い、今ではチームの中心としてしっかり引っ張っていく立場になった。しっかり勢い持って楽しんで、自分が点を取って勝つというイメージを持って挑みたいですね」
 
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