【セルジオ越後】2019年は本格的に“五輪モード”に入るべきではないだろうか

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェスト編集部

2019年01月03日

最も避けたいのは、どちらも中途半端になること

東京五輪世代で日本代表に絡んでいるのは、堂安(写真)や冨安ぐらい。これでは兼任のメリットを活かせているとは言い難いよ。写真:滝川敏之

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 そもそも、今の五輪チームの選手で、日本代表にどれだけ絡めているのか。今回のアジアカップのメンバーを見ても、堂安と冨安のふたりしかいない。その人数がもっと増えれば、日本代表を指揮しながら、同時に五輪チームを鍛えることができる。その逆もまたしかりだ。
 
 だが、現状はそれぞれのチームを構成する選手の顔ぶれは大きく異なる。これでは兼任のメリットがあまり活かされていないような気がしてならない。
 
 最も避けたいのは、どちらも中途半端になってしまうことだが、2020年の東京五輪まで約1年半という時間しか残されていないことを考えれば、今年は五輪チームの強化に注力するべきかもしれないね。6月のコパ・アメリカが終わった後は、本格的に“五輪モード”に入ったほうがいいのではないだろうか。
 
 改めて言うまでもなく、自国開催だけに、本大会への出場権を賭けた予選はない。つまり、それだけ“真剣勝負の場”を得られないのは、チーム作りにおいてデメリットと考えることもできる。
 
 日本協会が発表した今年の年間スケジュールを見ると、まず3月にU-23アジア選手権の予選があり、5月から6月にかけてフランス遠征を実施し、9月と10月にもそれぞれ海外遠征が予定され、11月には広島で、12月には長崎で親善試合が組まれている。
 
 こうした機会をどれだけ有益なものにできるか。とりわけシーズンの終盤は、クラブによっては優勝争いや残留争い、または昇格争いが関係してくるだろうけど、そうしたクラブが代表候補選手を抱えていたとしても、できるだけ五輪チームに協力してほしいと思う。呼びたい選手を呼べない状況では、チーム作りもスムーズに進めることはできないだろう。
 
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