メッシも籍を置いた育成の名門。さすがに最初の4か月間は…
受け入れ先は、育成には定評のあるニューウェルス・オールドボーイズ。リオネル・メッシも十代の頃に在籍し、ガブリエル・バティストゥータ、アベル・バルボら無数の代表選手を輩出してきた。4万2000人を収容するホームスタジアムには、かつて指揮を執ったマルセロ・ビエルサの名前が冠されている。
島村とクラブを仲介した四方は、昨年から6人の日本人選手たちをニューウェルスに送り込んできた。
「南米で一番治安が良いのがアルゼンチンとチリですが、なかでもロサリオは夜に女性がスマホ歩きをしても大丈夫です。またニューウェルスは、トレーニングに素走りが一切なく、しっかりパスを繋いでいく。それが日本の選手たちに推薦する理由です」
それにしても島村は海外遠征の試合経験もないのに、いきなりアルゼンチンのクラブの一員である。さすがに最初の4か月間は戸惑い悩んだ。
「生活環境がメチャクチャ厳しいと感じました。まずなにより食事が旨くない。肉や炭水化物が多くて、一時体重が増えてしまいました。それからは意識して炭水化物を減らし、たんぱく質を摂って筋肉をつけていき、身体の切れが戻ってきたんです。言葉は出発前に勉強をしていたんですが、実際に現地に入ってみると役に立たなかった。ピッチ上では、守備のやり方やパススピードが全然違いました。日本では間を詰めて待つことが多かったんですが、アルゼンチンでは思い切り足を出し、シャツも引っ張ってくる。明らかにラインを割っていても、止めてくれません。一方でこちらの選手たちは、日本より精神年齢が低い感じで、こちらがサッカーで悩んでいるのに、どんどん突っ込みを入れてくる。僕はそれを受け流す術を覚え、時には一緒に騒いだりもするようになりましたが、それを苦痛に感じる選手もいるでしょうね」
アルゼンチンのクラブは生年ごとのチームに分かれており、島村も最初は1999年生まれのチームに組み込まれた。しかしサッカーにも生活にも順応してきた4か月後には、セカンドチーム(U-23)のトレーニングに呼ばれた。まだ練習生の立場でセカンドチームのトレーニングに参加をしただけだが、実は想像も及ばない価値がある。
島村とクラブを仲介した四方は、昨年から6人の日本人選手たちをニューウェルスに送り込んできた。
「南米で一番治安が良いのがアルゼンチンとチリですが、なかでもロサリオは夜に女性がスマホ歩きをしても大丈夫です。またニューウェルスは、トレーニングに素走りが一切なく、しっかりパスを繋いでいく。それが日本の選手たちに推薦する理由です」
それにしても島村は海外遠征の試合経験もないのに、いきなりアルゼンチンのクラブの一員である。さすがに最初の4か月間は戸惑い悩んだ。
「生活環境がメチャクチャ厳しいと感じました。まずなにより食事が旨くない。肉や炭水化物が多くて、一時体重が増えてしまいました。それからは意識して炭水化物を減らし、たんぱく質を摂って筋肉をつけていき、身体の切れが戻ってきたんです。言葉は出発前に勉強をしていたんですが、実際に現地に入ってみると役に立たなかった。ピッチ上では、守備のやり方やパススピードが全然違いました。日本では間を詰めて待つことが多かったんですが、アルゼンチンでは思い切り足を出し、シャツも引っ張ってくる。明らかにラインを割っていても、止めてくれません。一方でこちらの選手たちは、日本より精神年齢が低い感じで、こちらがサッカーで悩んでいるのに、どんどん突っ込みを入れてくる。僕はそれを受け流す術を覚え、時には一緒に騒いだりもするようになりましたが、それを苦痛に感じる選手もいるでしょうね」
アルゼンチンのクラブは生年ごとのチームに分かれており、島村も最初は1999年生まれのチームに組み込まれた。しかしサッカーにも生活にも順応してきた4か月後には、セカンドチーム(U-23)のトレーニングに呼ばれた。まだ練習生の立場でセカンドチームのトレーニングに参加をしただけだが、実は想像も及ばない価値がある。