【福岡】間もなく戦列復帰! CB岩下敬輔の“闘魂注入”がJ1昇格を手繰り寄せる!

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2018年10月03日

タイトルを獲る難しさ、大変さを知るからこそ――

闘争心を漲らせ、クレバーにも振る舞える。経験も豊富な岩下の帰還が、チームのラストスパートを加速させる。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 勝ちゲームでも、1点でも多く求める。現在、福岡は勝点60の4位だが、「次の節で大宮(勝点57/7位)に勝点で並ばれる可能性もある。その時、得失点差で僕たちよりも上回るかもしれない」という危機感があるからだ。
 
 だからこそ、どんな状況でも不用意なボール逸は見過ごすことができない。ともすれば、そこはそんなに目くじらを立てなくても、という場面かもしれないが、岩下のこれまでの経験が、それを許さない。
 
 清水時代には、ナビスコカップ(現ルヴァンカップ)や天皇杯の決勝で敗れる悔しい想いをした。逆にG大阪時代には、“国内3冠”の偉業を達成した。どちらでも、タイトルを獲る難しさ、大変さを痛感し、そして喜びを味わった。それだけに、厳しい言い方かもしれないが、「勝点3の重みを理解している選手がまだ少ない」との言葉にも説得力がある。
 
 改めて言うまでもなく、岩下はチームメイトを非難したいわけではない。今季の福岡が“J2優勝、J1昇格”という大きな目標を掲げているなら、それ相応の覚悟と意識でピッチに立つべきだと考えているのだろう。「プロとして、アビスパのユニホームを着て試合に出ているなら、同じ方向を向いて戦うことが大事」と言葉に力をこめる。
 
「自分たちで昇格を厳しくしていることを早く気付かないと、手遅れになってしまう」とも言う。そのことを伝えたいし、気を抜いたプレーをする選手がいれば「怒るのが当たり前」というスタンスだけに、戦列を離れている期間は「めちゃくちゃ歯がゆかったです」。
 
 福岡移籍1年目の昨季は、途中まで自動昇格圏内につけながらも、シーズン終盤に失速してプレーオフに回り、ファイナルで名古屋に勝てなかった。同じ失敗を繰り返さないためにも、苦い経験を糧にできるよう、チームに伝えたいことは少なくない。
 
「やっぱり、ピッチに立って言わないと、響き方が違うと思うんです。だから、早く試合に出たい」。もっとも、はやる気持ちを抑えるように、「もう一回、怪我をしたら、(回復する前に)シーズンが終わってしまうので、慎重にはなります。そこは監督とも話をしながら、大事な時期にしっかりプレーできるようにしたい」と意気込む。
 
 早ければ週末の岡山戦で復帰するかもしれない。実際のプレーはもちろん、精神的支柱としても頼りになる岩下の帰還が、福岡のラストスパートを加速させる。
 
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
 
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