フランス――1986・1998・2006年大会
◇フランス
・1986年メキシコ大会
×0-2 西ドイツ
最終順位:3位
プラティニら中心選手が30代に突入し、世界制覇のラストチャンスとして臨んだ大会、準々決勝でブラジルとPK戦にもつれ込む歴史的な激闘を制して準決勝に駒を進めたフランスの相手は、またしても西ドイツだった。
待ち続けた雪辱の機会だったが、開始9分に与えた好位置でのFKでブレーメの強烈なシュートを受けると、GKバツが反応していたにもかかわらず、パンチングしそこなってゴールを許す。ブラジル戦ではジーコ、ソクラテスのPKを止めて勝利の立役者となった守護神のミスで、フランスはいきなりビハインドを負った。
点を取らなければならないフランスは、中盤の要であるプラティニが前線に残ったが、これで攻撃を組み立てられなくなり、試合は堅守の西ドイツがペースを握る。それでも何度か相手ゴールに迫ったフランスだったが、最後まで得点には至らず、89分に逆襲からフェラーのトドメのゴールを食らい、世界制覇の夢は潰えた。
前回大会同様、3位決定戦には若手主体で臨んだフランスだったが、今回はベルギーとシーソーゲームを展開し、延長戦の末に3位の座を確保した。この大会をもって、長くチームを支えた黄金世代は「レ・ブルー」を去り、フランスは長い低迷期に突入していった。
・1986年メキシコ大会
×0-2 西ドイツ
最終順位:3位
プラティニら中心選手が30代に突入し、世界制覇のラストチャンスとして臨んだ大会、準々決勝でブラジルとPK戦にもつれ込む歴史的な激闘を制して準決勝に駒を進めたフランスの相手は、またしても西ドイツだった。
待ち続けた雪辱の機会だったが、開始9分に与えた好位置でのFKでブレーメの強烈なシュートを受けると、GKバツが反応していたにもかかわらず、パンチングしそこなってゴールを許す。ブラジル戦ではジーコ、ソクラテスのPKを止めて勝利の立役者となった守護神のミスで、フランスはいきなりビハインドを負った。
点を取らなければならないフランスは、中盤の要であるプラティニが前線に残ったが、これで攻撃を組み立てられなくなり、試合は堅守の西ドイツがペースを握る。それでも何度か相手ゴールに迫ったフランスだったが、最後まで得点には至らず、89分に逆襲からフェラーのトドメのゴールを食らい、世界制覇の夢は潰えた。
前回大会同様、3位決定戦には若手主体で臨んだフランスだったが、今回はベルギーとシーソーゲームを展開し、延長戦の末に3位の座を確保した。この大会をもって、長くチームを支えた黄金世代は「レ・ブルー」を去り、フランスは長い低迷期に突入していった。
・1998年フランス大会
〇2-1 クロアチア
最終成績:優勝
90年イタリア大会、94年アメリカ大会と、連続して予選敗退を喫し、久々の出場は開催国の権利として実現。しかし、十分な時間をかけてジャッケ監督が作り上げたチームは、非常に強力なものだった。
グループリーグは余裕を持って全勝で突破し、決勝トーナメント1回戦でパラグアイを延長戦で撃破、準決勝イタリアではスコアレスからのPK戦で準決勝へ駒を進める。相手はユーゴスラビアから独立後、初のW杯出場を果たしたクロアチアだった。
試合はフランスが序盤から攻勢に立ち、ジダンらがシュートを何本も放ったが、これはクロアチアの作戦であり、しっかり守った後、反撃に転じ、後半開始直後、アサノビッチのパスを受けてシュケルがワントラップでシュート。GKバルテスはこれを止めることができなかった。
先制を許したフランスだが、ここからのリアクションが速かった。相手の中盤の要ボバンのミスを突いて、ジョルカエフ→テュラムと繋ぎ、あっさりと同点としたのだ。これで勢いを取り戻した開催国は一方的に攻め続け、69分に再びテュラムが、見事な左足のシュートで決勝点を奪った。
それまで得点のなかったSBの突然の覚醒で勝利したフランスは、ブラジルとの決勝では前半のうちにCKからジダンが2ゴールを決めて早くも安全圏に入り、守備の要だったブランの不在(準決勝での退場で出場停止)を感じさせず、さらに後半でデサイーが退場になるも主導権を握り続け、終了間際のプチのカウンダ―弾でダメを押し、7番目の世界王者となった。
・2006年ドイツ大会
〇1-0 ポルトガル
最終成績:準優勝
長くフランスを牽引してきたジダンにとって現役最後の舞台となった大会、グループリーグでは敗退の危機にも直面するなど低調だったが、決勝トーナメントで突如覚醒して好調スペイン、優勝候補筆頭ブラジルを下し、準決勝でポルトガルと顔を合わせた。
ジダン、アンリ、マルダ、リベリが流動的に動いてポルトガルの守備陣を翻弄したフランスは、33分にマルダがファウルを受けて得たPKをジダンが確実に決めて先制。その後、攻撃陣はトーンダウンしたものの、今度は守備陣が奮闘、フィーゴ、C・ロナウドの両翼を完全に封じて、完封勝利を飾った。
フランスは予想外の決勝進出を果たしたが、ベルリンでのイタリア戦は一進一退の攻防の末、延長戦でジダンがマーカーのマテラッツィに頭突きを食らわせて退場となり、PK戦では両チーム合わせてトレゼゲだけが失敗し、イタリアに98年大会準々決勝、EURO2000決勝の雪辱を許した。