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【小宮良之の日本サッカー兵法書】西野ジャパンも一時は手にした“全てを可能にする”必殺の武器

カテゴリ:連載・コラム

小宮良之

2018年07月08日

技術、戦術、体力では辿り着けない部分

スペイン戦でのハットトリックなど、C・ロナウドは今大会も力を発揮した。スウェーデン戦のトニ・クロースもそうだが、土壇場のFKで足がすくまないのは、単に技術力だけによるものではない。 (C) Getty Images

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 勝利そのものが自信を与え、メンタルを安定させることもある。サッカー選手は純粋で無垢なところがあるだけに、単純に勝利に啓発され、勢いを得て、力を出し切れる。波に乗れる、といったところだろうか。
 
 そして、その「ゾーン」に入ったのが、今大会の日本代表と言えるかもしれない。
 
 初戦のコロンビア戦、相手が開始早々にひとり退場し、なおかつ先制できたことで、優位に試合を展開し、望外の勝利。これで、選手の動きが格段に良くなった。
 
 セネガル戦は2度もリードされながら、諦めることなく粘り強く戦って追いついた。そして決勝トーナメント1回戦のベルギー戦も苦境をしのいで反撃に出、一度は2-0のリードを奪った。
 
「常勝のメンタリティー」
 
 しばしば、その必要性が語られる。ただ、それはおそらく、メンタルトレーニングによって、身につけられるものではない。技術、戦術、体力だけでは、どうしても辿り着けない部分がある。
 
 少し矛盾しているかもしれないが、勝利の味を覚える、ということでしか、それは手に入れられないのだ。
 
文:小宮 良之
 
【著者プロフィール】
こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』、『FUTBOL TEATRO ラ・リーガ劇場』(いずれも東邦出版)など多数の書籍を出版。2018年3月には『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューを果たした。
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