【セルジオ越後】ロシアW杯で勝てたのは“運”が味方したコロンビア戦のみ…1勝1分2敗の結果は誇れない

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェスト編集部

2018年07月05日

今大会での収穫は少ない

ベルギーに敗れ、ベスト16で敗退した日本。悲願のベスト8進出はならなかった。写真:JMPA代表撮影(滝川敏之)

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 ベルギーに2-3で敗れ、日本のロシアでの戦いはベスト16で幕を閉じた。本大会の約2か月前に指揮官が交代し、混迷を極めていただけに、グループリーグを突破できただけで御の字なのかもしれない。それほど下馬評は低かったからね。国内では「感動をありがとう」という声も聞こえてくるほどだ。
 
 だけど4戦して1勝1分2敗と、決して褒められた成績ではない。唯一の白星は初戦のコロンビア戦で、試合開始数分でPKを獲得し、数的優位にも立つ“運”が味方したからこそ勝てた。なかには「運も実力」「最善の準備をしたからこそ流れを引き寄せられた」という意見もあるかもしれない。ただ結局は追い風が吹かないと苦しいという事実は、その後の3戦で1勝もできなかったことで証明されている。
 
 第2戦のセネガル戦では2度のビハインドを追いつき、ベルギー戦では一時、2点のリードを得た。でも、勝点3につながらなかった。悲しいかなそれが今の日本の実力ということだ。
 
 最終的に悲願のベスト8進出も叶わなかった。大会後には長谷部らが代表引退を表明ししたように、今後はベテラン選手が一気に抜ける可能性がある。西野ジャパンは、ワールドカップに出場したこれまでの日本代表のなかで最も平均年齢が高く、ベテランの力に頼っていた。それでも新たな歴史は刻めなかった。加えて大島や遠藤らリオ五輪世代を一度もピッチに立たせず、将来への布石を打てたわけでもない。そう考えると収穫はあまりにも少ない。
 
 今後は世代交代が必須だが、大幅な選手の入れ替えはチーム力の低下につながる。それは他国の例を取っても明らかだ。要するに日本は目先の結果を優先してロシア大会に臨んだが、目標のベスト8進出は果たせず、なおかつ若手に経験を与えることもできなかった。「よく健闘した」という言葉では片づけられない厳しい状況なわけだ。
 
 周囲では監督交代という大きなギャンブルに勝ったという声もあるが、4年後を視野に入れれば、僕はそうは思えない。果たしてロシアでの戦いが日本サッカーの未来にどんな好影響を与えるのか。
 
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