• トップ
  • ニュース一覧
  • 【小宮良之の日本サッカー兵法書】代表チームの「スタイル」とは「勝つこと」のみによって確立する

【小宮良之の日本サッカー兵法書】代表チームの「スタイル」とは「勝つこと」のみによって確立する

カテゴリ:連載・コラム

小宮良之

2018年06月27日

「スタイル」が代表を強くするのではない

優れた個のプレーをうまく組み合わせていくのが、代表に最適のチーム作りかもしれない。写真はスペインのイスコとD・コスタ(19番)。 (C) Getty Images

画像を見る

「日本のサッカースタイル」
 
 その画一化は育成年代でも見られるが、これはとんでもない過ちである。
 
 日本といっても、例えば東北と九州では、風土も、気質も、体格も違う。それを一緒くたにするなど、アドバンテージを殺すだけだろう。高体連から人材が生まれ続けるのは、地元の少年たちのキャラクターに合った戦い方を継続しているからだ。
 
 それぞれの地域でのベストの戦い方を確立するなか、それを代表として集約する。そのかたちがベストだろう。
 
 代表に求められるのは、ひたすら勝利することである。どんなかたちであっても、だ。なぜなら、勝つことによって、その国の子どもたち(大人も)は自然と沸き立つ。その熱気によって、サッカー界が活性化し、人材が流れてきて、競争力が高まり、その国そのものが強くなるのだ。
 
「スタイルがその国のサッカーを強くする」のではない。「勝つことでその国のサッカーが強くなって、スタイルが生まれる」のだ。それは今回、日本がコロンビアに勝ったインパクトを見てもわかるだろう。
 
 代表に関しては、「勝てば官軍、負ければ賊軍」なのだ。
 
 勝ち方そのものが、勝つ法則になるはずで、勝利のメンタリティーに繋がる。そして、そのプレーが「スタイル」として語られる。スタイルは語るよりも、語られるべきものである。
 
文:小宮 良之
 
【著者プロフィール】
こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』、『FUTBOL TEATRO ラ・リーガ劇場』(いずれも東邦出版)など多数の書籍を出版。2018年3月には『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューを果たした。
【関連記事】
【セルジオ越後】決定機をフイにしすぎ…大迫は“中途半端”だし、香川は消えた
金田喜稔がセネガル戦を斬る!「柴崎は完全にブレイクした!あのクロスとフィードは絶品だ」
【釜本邦茂】本田の好調はメンバー固定で良い流れが生まれているから! 攻撃の作りも第1戦より格段に良くなった!!
【ポーランド戦のスタメン予想】2得点に絡む本田はそれでもサブ。川島が不安定なGKはどうなる?
「衝撃的に酷い」「あれでW杯の正GK?」川島永嗣の"完全なミス"を海外メディアもファンも辛辣批判!
本田圭佑が持論を展開!「チョキ出されると分かってて、何でパーにこだわる必要があるの」【ロシアW杯】
「VARに救われた」 グループ首位通過も不安だらけのスペインに非難の声! 指揮官も怒り【ロシアW杯】
「あまりにセンセーショナル!」ポルトガル代表の34歳重鎮が技ありゴラッソで大仕事!
【ロシアW杯】グループリーグ順位表・日程・結果

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ