【2014南関東総体】代表校の強さの秘密を探る|中京大中京

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2014年06月01日

厳しい試合を勝ち抜き、自信を深めて2年連続の総体へ。

チームを統率するキャプテンの市川。指揮官が信頼を寄せる選手だ。 (C) Takahito ANDO

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「岡山カラー」が色濃く出た今年のチームは、2年連続となるインターハイの出場権を手にした。東邦、東海学園、刈谷とのリーグ戦で2枠の代表を争ったが、初戦の東海学園戦で2-4の敗戦。一気に苦しい立場に追い込まれた。
 
 しかし、そこから粘りを発揮。第2戦の東邦戦を2-1の勝利で飾ると、最終戦となった刈谷戦。勝った方がインターハイ出場というシチュエーションで、彼らは刈谷の流動的な攻撃に苦しみながらも、守備面で大城、市川、そしてCB土生陽、GK矢内大介を中心に、粘り強い守備を披露。50分には中盤でボールを奪った冨田が、そのままドリブルで単独突破し、「気持ちで蹴り込んだ」強烈なシュートを突き刺した。
 
 残り時間10分を切ると、刈谷のさらなる猛攻に苦しめられ、後半アディショナルタイムには相手FWとGK矢内が1対1になり、決定的なシュートを放たれた。だがDF田崎大地が身体を投げ出し、ゴール手前で頭に当てると、ボールはバーを直撃して、こぼれを味方がクリア。最後は全員が勝利への気迫を見せ、2-1の勝利。2年連続のインターハイ出場を勝ち取った。
 
「ショートパスを入れながら、崩して攻める。今日は相手の守備に上手くプレッシャーがかかるように中盤の形を少し変えました。技術の高い選手が多いので、そこを組み合わせながら、連動して崩せるチームにしたい」(岡山監督)
 
 岡山監督が掲げるサッカーを具現化しつつあるチームは、まずはひとつ目の目標となるインターハイの出場権を獲得した。2か月後の南関東インターハイに向け、後はその精度を高めていくのみだ。
 
「まだまだ連係面で雑なところがある。でもチーム力が上がっている手応えはあるので、インターハイに向け、全員でコミュニケーションを取って質を上げていきたい」(冨田)
「それぞれが近い距離感を取りながら、意思疎通をして動いていく。前線には『俺が、俺が』の選手が多いので(笑)、後ろの選手が支えて、個性を出せるようにしていきたい」(市川)。
 
 逞しく語る選手たちの目は、自信に満ち溢れていた。昨年は3回戦で星稜に敗れたが、今年は自分たちのサッカーを披露して、それ以上の結果を目指す。早くもその確固たる意志が、チームから滲み出ている。

取材・文:安藤隆人(サッカージャーナリスト)

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