「心を鍛えろ!」日本代表・遠藤保仁から総体、選手権を目指す高校生たちへ

カテゴリ:高校・ユース・その他

高校サッカーダイジェスト編集部

2014年05月30日

鹿実に行くことは僕にとって当たり前の選択だった。

高校時代はサッカー中心の生活だったと振り返る遠藤。苦楽を共にした仲間がいたから、今の自分があると言う。 (C) SOCCER DIGEST

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 日本代表の攻撃に軽快なパスワークでリズムを生み出す遠藤保仁。彼のルーツを語る時、高校時代を過ごした鹿児島実での3年間に触れないわけにはいかないだろう。日本サッカーにおける稀代のキックの名手は、いったいどんな高校生活を送っていたのだろうか。遠藤自身が、『高校サッカーダイジェスト』のインタビューで語ってくれた。
 
―◆―◆―
 
 鹿児島実業高校(以下、鹿実)で過ごした3年間は、僕にとって「あの時代があったから今の僕がある」と思える時間だった。ふたりの兄たちが鹿実に通っていたこともあって、その厳しさは十分承知のうえで入学、入部したけれど、いざ中に入ってみると外から見ていた時の何倍もの厳しさだったし、遊ぶ時間なんてまったくなかった。
 
 朝起きて学校に行って、授業を受けて、サッカーをして帰ってきて、日によってはご飯を食べながらサッカーのビデオを観て、寝る、という繰り返し。他のことに目を向ける暇なんてなかったし、そもそもサッカー以外のことへの興味もなかった。
 
 これは高校時代に限らず、子供の頃からそうだったし、プロになった今も変わらない気がする。でも振り返ってみると、とりわけ高校時代は、もしかしたら今以上に毎日がサッカー漬けで、すべてがサッカーを中心に回っていたんじゃないかな。
 
 それでも、今思い返してもすごく幸せで、楽しかったという思いしか沸いてこない3年間だった。もちろん当時は、正直苦しいことやキツい練習もたくさんあったよ。監督から理不尽に怒られることもたくさんあったしね(笑)。
 
 でも、いつも近くには仲間がいたから。その仲間と一緒に苦楽をともにしたり、勝つ喜び、負ける悔しさを味わったりしたからこそ、すべてが楽しく幸せな思い出として残っているんだと思う。
 
 さかのぼれば、小中学生の頃の僕の目標は「選手権」であり「国立」だった。だから、鹿実に行くことは僕にとって当たり前の選択だったというか。そもそも、当時の九州にはまだJリーグのチームがなかったし、僕自身も田舎者で(笑)、Jリーグにユースチームがあるなんて知らなかったからね。それもあって当たり前のように高校サッカーの道を選択したけれど、今でもそれは僕にとって正解だったと思っている。
 
 理由は、サッカー選手として、もしかしたら技術以上に必要とも言えるメンタルの強さを身につけることができたから。今の高校生もそうだと思うけど、中学生から高校生くらいの年代って、世の中のことがだんだん分かり始めて、遊びの楽しさも覚え始める時期でしょ? だからといって、ちゃんと自制心を働かせて、今の自分は何をすべきか、何が必要かを考えて行動できるほど大人でもない。そう考えれば、いやが応でもサッカー漬けになるような環境に身を置く意義もあるんじゃないかな。
 
 そうした環境の中で、ある時は叱咤され、怒られまくって、頭も身体も限界まで追い込んで、それでもサッカーがやりたい、勝ちたいという想いに引っ張られて頑張る。そうやって身につくメンタルが必ずあるはずだから。
 
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