賞金を東北での活動にあてることができる。それが本当に嬉しい
そのように、会見では日本にプロサッカーリーグがなかった時代に海を渡り、さまざまなカテゴリーの指導者としてサッカーの普及に尽力してきたエンゲルス氏のキャリアと、氏の目に映った日本サッカー界の変遷についての話に終始したが、ひと通りの質疑応答が終わった後、エンゲルス氏は2011年から続けている『東北げんKIDS!プロジェクト』についての想いを口にした。
「僕は2011年に東北で起きた地震と津波、そして福島の原発事故以降、仲間である大田原(邦彦)さんと一緒に子どもたちに向けたサポートをしてきました。地震の直後、僕はさまざまな惨状を目にする中で、僕たちがやるべきことは洋服などの物資や食事を提供する、お金を寄付することではないと考えました。それよりもショックを受けている多くの子どもたちにーー親を亡くした子どももたくさんいましたがーー彼らに対して楽しくサッカーをする時間を与えたいと思いました。
だからこそ、ドイツ人の若いコーチを日本に呼び寄せ、サッカーボールを使って遊んだり、ドイツ語を教えるといった活動を2011年から継続的に行なってきました。もちろんまだまだ力不足で物足りなさを感じる部分もありますが、これからも子どもたちに楽しくサッカーをする時間を提供する活動を続けていきたいと思っています」
エンゲルス氏が自らそう話すのは、今回のノミネートが、自身の活動の追い風になると考えるからだ。と同時に、それが今回のノミネートの最大の喜びだと氏は言う。会見終了後、雑談の中で明かしてくれた氏の言葉にその真意を見る。
「今回のノミネートによっていただいた賞金を僕は、東北での活動にあてることができる。それが本当に嬉しい。これまで僕はなかなか大きなサポートができなかった。でも、賞金をいただいたことで、僕はさらに大きなサポートに取り組める。ノミネートしてもらえた栄誉も今後の活動をさらに後押ししてくれるはずだしね。そうなれば、より自分の理想とする活動に近づけるかもしれない。それが本当に嬉しいし、楽しみなんだ」
「僕は2011年に東北で起きた地震と津波、そして福島の原発事故以降、仲間である大田原(邦彦)さんと一緒に子どもたちに向けたサポートをしてきました。地震の直後、僕はさまざまな惨状を目にする中で、僕たちがやるべきことは洋服などの物資や食事を提供する、お金を寄付することではないと考えました。それよりもショックを受けている多くの子どもたちにーー親を亡くした子どももたくさんいましたがーー彼らに対して楽しくサッカーをする時間を与えたいと思いました。
だからこそ、ドイツ人の若いコーチを日本に呼び寄せ、サッカーボールを使って遊んだり、ドイツ語を教えるといった活動を2011年から継続的に行なってきました。もちろんまだまだ力不足で物足りなさを感じる部分もありますが、これからも子どもたちに楽しくサッカーをする時間を提供する活動を続けていきたいと思っています」
エンゲルス氏が自らそう話すのは、今回のノミネートが、自身の活動の追い風になると考えるからだ。と同時に、それが今回のノミネートの最大の喜びだと氏は言う。会見終了後、雑談の中で明かしてくれた氏の言葉にその真意を見る。
「今回のノミネートによっていただいた賞金を僕は、東北での活動にあてることができる。それが本当に嬉しい。これまで僕はなかなか大きなサポートができなかった。でも、賞金をいただいたことで、僕はさらに大きなサポートに取り組める。ノミネートしてもらえた栄誉も今後の活動をさらに後押ししてくれるはずだしね。そうなれば、より自分の理想とする活動に近づけるかもしれない。それが本当に嬉しいし、楽しみなんだ」