サンチェスはマンUで活躍できるのか? 気になる起用法、長所と短所を総解説!

カテゴリ:メガクラブ

内藤秀明

2018年01月30日

現在のマンUに足りていないタイプ。居場所はある!

練習では笑顔を見せてもいるサンチェス(左)。チームには問題なく馴染んでいるようだ。 (C) Getty Images

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 また、サンチェスは今のマンチェスター・Uに足りていないタイプのプレーヤーでもある。というのも、現在のチームには、閉塞した状況下を個で打開できるプレーヤーが少ないのだ。
 
 マルシアルとラッシュフォードもドリブラーではある。だが、前者は引いている相手に対しては、カットインを選択肢しがちで読まれやすく、後者のドリブルはスピード頼みのきらいがあり、使える場面はスペースがある場合に限られてしまっている。
 
 その点、新たに加わったチリ代表FWは、相手の逆をとってカットインするプレーを得意としつつも、相手に身体をぶつけて強引に縦へ突破を図ることもできる。いずれも成功すれば相手のマークにズレが生じるため、攻めあぐねている状態での有効な打開策になるのだ。
 
 また、持ち前のキープ力を活かし、最前線で起点になれるのも、チームにとっては大きなプラスだ。これまで、身体を張ってタメを作ることができるのはロメル・ルカクだけだったため、起点が増えることでマンチェスター・Uの攻撃はより厚みを持つだろう。
 
 そしてなにより、攻撃的な選手ながら守備も含めてハードワークを厭わない点が、マンチェスター・Uにとって大きな利点となるはずだ。
 
 入れ替わりでユナイテッドからアーセナルへ放出されたムヒタリアンは、攻撃での能力は確かだったが、モウリーニョのハードワークを前提とするサッカーにフィットできず、徐々にコンディションを落としてしまった感がある。
 
 一方でサンチェスは、ヨービル戦で、新加入にもかかわらず、前線で守備をサボるラッシュフォードを怒鳴りつけ、パスコースを切る守備の動きを指示していた。そういったことを考えても、サンチェスの加入はマンチェスター・Uにとって、これ以上ない補強になったと言えるだろう。
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