異例過ぎるツイートが話題を呼んでいる。
 
　渦中の人となったのは、マンチェスター・シティに所属するドイツ代表MFのレロイ・ザネだ。現地１月28日に開催されたカーディフ戦（FAカップ４回戦）の44分、自陣で相手のロングスローのボールをさらったザネは一気に駆け上がって敵陣へと進入。しかし、これを食い止めようとしたカーディフのジョー・ベンネットのレイトタックルがもろに足首に入り、負傷交代を余儀なくされたのだ。
 
　試合後、マンチェスター・Cの指揮官ジョゼップ・グアルディオラは、「ザネは残念ながら離脱する。私は医者ではないから詳細は分からないが、とにかく、数週間か数か月はかかるだろう」と俊英MFの負傷を嘆きつつ、ベンネットにイエローカードを突き付けるに留めた主審へ苦言を呈した。
 
「審判は、もっと選手を守る必要がある。我々の選手たちだけでなく全ての選手をね。彼らは選手を守るためにピッチにいるはずだ。相手選手を蹴る行為は危険極まりない」
 
　ザネへの危険なチャージに怒りを露わにしたのはスペイン人指揮官だけではない。なんと、ドイツ・サッカー連盟もツイッターでコメントを残したのだ。
 
「ヘイ、カーディフ。念のために言っておくと、この夏に重要な大会（W杯）があるんだ。我々の選手にケガをさせないでくれ。頼むよ」
 
　代表の主力選手のロシア・ワールドカップ出場に黄信号が灯ったラフプレーに怒りをにじませたドイツ・サッカー連盟だったが、代表チームからクラブに物申すのは異例中の異例。ちなみに、現在ツイートは削除されている。
 
　同連盟の怒りのツイートは異例だが、理解はできる。ザネに対するタックルが足首を狙っていたのは明らかで、思わず文句を言いたくなるのも分かるようなプレーであった。
 
　プレーのみならず、審判のレベルアップも含め、イングランド・サッカー界で危険なタックルに対する判断基準が変わっていくことを願いたい。