戦術の引き出しが多いのは、シン・テヨン監督の長所でもあるが…。
「様々なパターンを用意して、練習でも力を注いできましたが、北朝鮮戦ではセットプレーから一度もシュートを打てませんでした。中国戦でも、セットプレーからの得点はなかった。日本戦までにしっかり準備したいです」
前出のキム・ミヌは、攻撃のリズムを強調する。
「(北朝鮮戦では)慌てずに攻撃を作っていこうと話し合いました。相手の守備が密集していたので、それを崩すためにどうすればいいか、同じ左サイドでプレーするキム・ジンスと相談しました」
そのキム・ジンスも言っていた。
「左右のウィングが中央に切り込んで、両サイドの僕とコ・ヨハンがオーバーラップする。北朝鮮戦では、そういった攻撃を狙いました。その精度をもっと高めていかなければいけない」
実際、北朝鮮戦では、サイドから切り崩す場面が目立っていたし、北朝鮮のオウンゴールも左サイドからのクロスで誘発したものだった。
こうしたコンビネーションには注目したいが、ソ・ホジョン記者はシン・テヨン監督の采配に不安が残るとも語る。
「もともとシン・テヨン監督は、戦術を頻繁に変える人です。3つも4つも戦術を使い分けるんです。それはシン・テヨン監督の長所でも短所でもありますが、代表を率いたU-23アジア選手権やリオ五輪で、いざという時の采配が裏目に出てきたのも事実です。そして今大会も、中国戦では4-2-3-1、北朝鮮戦では3-4-3と、フォーメーションをがらりと変えている。韓日戦で新しい戦術を起用して、選手たちが混乱しなければいいですが……」
はたして韓国は、ハリルジャパンを相手に、どのようなサッカーを見せるだろうか。
取材・文●李仁守(ピッチコミュニケーションズ)
前出のキム・ミヌは、攻撃のリズムを強調する。
「(北朝鮮戦では)慌てずに攻撃を作っていこうと話し合いました。相手の守備が密集していたので、それを崩すためにどうすればいいか、同じ左サイドでプレーするキム・ジンスと相談しました」
そのキム・ジンスも言っていた。
「左右のウィングが中央に切り込んで、両サイドの僕とコ・ヨハンがオーバーラップする。北朝鮮戦では、そういった攻撃を狙いました。その精度をもっと高めていかなければいけない」
実際、北朝鮮戦では、サイドから切り崩す場面が目立っていたし、北朝鮮のオウンゴールも左サイドからのクロスで誘発したものだった。
こうしたコンビネーションには注目したいが、ソ・ホジョン記者はシン・テヨン監督の采配に不安が残るとも語る。
「もともとシン・テヨン監督は、戦術を頻繁に変える人です。3つも4つも戦術を使い分けるんです。それはシン・テヨン監督の長所でも短所でもありますが、代表を率いたU-23アジア選手権やリオ五輪で、いざという時の采配が裏目に出てきたのも事実です。そして今大会も、中国戦では4-2-3-1、北朝鮮戦では3-4-3と、フォーメーションをがらりと変えている。韓日戦で新しい戦術を起用して、選手たちが混乱しなければいいですが……」
はたして韓国は、ハリルジャパンを相手に、どのようなサッカーを見せるだろうか。
取材・文●李仁守(ピッチコミュニケーションズ)