【ミラン番記者】本田圭佑は「最下位」のまま。3か月ぶりの出番を得たが…

カテゴリ:海外日本人

マルコ・パソット

2017年04月26日

モンテッラの脳内ヒエラルキーは相変わらず…。

久々に本田(右)を使ったモンテッラ監督(左)。しかし、指揮官の中の序列が変わったわけではない。写真:Alberto LINGRIA

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 92分には積極的なプレスから敵陣ペナルティーエリア手前でボール奪取に成功し、キープの後にマリオ・パシャリッチにスルーパス。さらに94分には右サイドでタメを作ってカウンターの起点に。いずれもゴールには繋がらず、ミランは1-2で敗れたが、本田は確実にエンポリ・ゴールを脅かした。モンテッラも試合後、こうコメントしている。
 
「ケイスケは素晴らしいプロフェッショナルだ。最後はスソが疲れていて、そのポジション(トップ下)で本田は危険な存在になってくれると思った。ボールを奪ってパシャリッチのチャンスを作った。数分でも価値を証明してくれた」
 
 しかし、冒頭でも述べたように、ミランがかなり切羽詰まったシチュエーションに置かれていたのは事実。今回のプレータイムが、今後5試合への出場に繋がるかといえば、私はそうは思わない。
 
 エンポリ戦に限って言えば、スソの低調ぶりが本田の出場を促がした部分もあった。いつものように右サイドを起点に中央にも入り込んだスペイン人レフティーだが、キレを欠き、59分にはPKを相手GKに止められた。彼にとっては今シーズンで最悪の試合のひとつだった。
 
 本田は相変わらずモンテッラの脳内ヒエラルキーの中で「最下位」のままだろう。今シーズンの98分間というプレータイムは、実際、フィールドプレーヤーの中で断トツのビリだ。今回プレーできたのは、珍しく最後の彼にまで順番が回ってきたからにすぎないのだ。
 
 交代の順番を見てもそれが分かる。まずはバッカとオカンポスが入り、ほぼ絶望的な状況になってから、モンテッラは藁にもすがる思いで本田を投入した。なぜならベンチには他にアタッカーが、プリマベーラ(U-19チーム)のパトリック・クトローネしかいなかったからだ。つまり指揮官には今回、背番号10しか選択肢が残っていなかったということだ。
 
 基本的にはモンテッラにとってウイングのファーストチョイスは、ジャコモ・ボナベントゥーラ(1月29日に怪我をするまで)、スソ、そしてデウロフェウ(1月の加入後)であることに変わりはない。その後に続くのはオカンポスであり、本田は相変わらずこれ以上の選択肢がなくなった時の駒、これ以上どうしていいかわからない最後の数分に一か八かで投入する要員なのだ。
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