「ストライカー」を体現する浅野拓磨と鈴木優磨はハリルジャパンの希望だ

カテゴリ:日本代表

熊崎敬

2017年01月31日

持ち味が異なるふたりの共通点とは?

シュツットガルトで研鑽を積む浅野は、持ち前のスピードに加えて戦術眼も備わってきた。(C)Getty Images

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 浅野がスピードなら、鈴木は肉体の強さで勝負する。
 
 ジュニア時代から鹿島一筋で育った鈴木は、2015年にトップチームへ昇格。2016年シーズン終盤戦、鹿島はチャンピオンシップからクラブワールドカップ、さらに天皇杯で快進撃を見せる。この連戦の中で、鈴木はスケールの大きさを印象づけた。
 
 浦和レッズとのチャンピオンシップ第2戦では58分に途中投入されると、78分に鋭い嗅覚で敵のミスを突き、力強いドリブルから値千金のPKを獲得。また、アトレティコ・ナシオナルとのクラブワールドカップ準決勝でも終盤に投入され、ファーストプレーで抜け目なく3点目を決めた。
 
 球際での激しさ、力強さを身上とする鈴木は、空中戦にも滅法強い。
 
 レアル・マドリーとの大一番となったクラブワールドカップ決勝で同じく途中投入された鈴木は、延長前半にバーを直撃するヘディングシュートを放った。抜群の跳躍力に目を奪われるが、ポジショニングやタイミングも絶妙だ。敵の前に身体を捻じ込み、ボールを叩く。
 
 異なるスタイルを持つ浅野と鈴木だが、共通点もある。短い時間の中でも、決定的な働きができるところだ。
 
 浅野のプレーで思い出されるのは、オリンピック予選も兼ねたU-23アジア選手権決勝の韓国戦だ。日本は序盤から押し込まれ、前半で2点のリードを許した。しかし60分に浅野が投入されると流れは劇的に変わり、反撃の狼煙を上げる1点目、さらに2-2で迎えた81分に逆転ゴールを決め、日本を優勝に導いた。
 
 鈴木もまた前述したように、クラブワールドカップで終盤のジョーカーとして世界の強豪を脅かした。
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