【セルジオ越後】中村憲剛のMVP受賞は納得だけど、突っこみどころは多いよ

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェスト編集部

2016年12月21日

年間勝点3位のチームが勝ち上がる事態は想定しておくべきだったね。

鹿島のキャプテンである小笠原は「浦和レッズに敬意を表わしたい」と話した。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 結局は興行的に始めたチャンピオンシップが、様々な歪な要素を生み出してしまったということだよ。
 
 鹿島のキャプテンである小笠原はアウォーズで、「今シーズン、1年間を通して安定した戦いを見せて、勝点を積み重ねたのは浦和レッズだと思います。そこに対して、僕らは敬意を表しています」とスピーチしたけど、年間勝点1位のチームとチャンピオンシップ優勝チームが異なるというチグハグさに、選手たちも戸惑っていたはずだ。
 
 MVPは監督や選手たちの投票をもとに決められたようだけど、選ぶ側も難しかったんじゃないかな。昨年は年間1位の広島が、チャンピオンシップでも優勝してくれたから、青山という誰もが納得できるMVPをセレクトすることができた。でも、年間3位のチームをチャンピオンシップに出場させるなら、そのチームが優勝する事態も想定しておくべきったね。
 
 まあ今年で2ステージ制は終了して、来年からは1シーズン制に戻るから改善する必要はなくなったけど、この2年間で行なってきたレギュレーションが失敗だったという点は、関係者はしっかり胸に刻むべきだよ。
 
 それとベストイレブン(GK西川周作、DF昌子源、槙野智章、森重真人、塩谷司、MF阿部勇樹、柏木陽介、中村憲剛、齋藤学、FW小林悠、レアンドロ)に目を向けると、日本代表でレギュラーを張っているのは西川と森重ふたりだけという、少々寂しい人選だったね。
 
 日本代表を率いるハリルホジッチ監督も会場に来ていたけど、この結果を見て「やっぱり国内組に任すのは不安だ。海外組をもっと使うべきだ」と考えたかもしれないね。柏木、小林、昌子、齋藤らには代表でレギュラーを掴めるようにより頑張ってもらいたいよ。
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