【蹴球日本を考える】レベル差は明白。南米王者を相手に大敗もあり得た鹿島の勝因とは?

カテゴリ:国際大会

熊崎敬

2016年12月15日

茫然自失となっていたナシオナルサポーターたちの情熱。

愛するチームが敗れ、悲しみに暮れるナシオナルサポーター。多くの人々が多額の出費をして日本へ渡航していた。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

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 思い起こせばナシオナル戦は、3日前のマメロディ・サンダウンズ戦に似ている。前半、一方的に押し込まれながら守備陣が耐え、後半、効果的に加点したところだ。
 
 こうした後半勝負ができるのは、対戦相手が移動や時差のせいで万全の状態ではないからだ。一方の鹿島は日程が厳しいもののチャンピオンシップからの勢いがあり、失うものもない。
 こうした立場、条件の違いを考えれば、快進撃は決して不思議なことではないだろう。
 
 それにしてもナシオナルには酷な敗戦だった。
 世界一の座を懸けてレアル・マドリーと対戦する—―。その夢が突如として目の前から消えてしまい、サポーターたちは試合後、呆然自失となっていた。泣いていたサポーターも多かった。
 
 南米サポーターの情熱には、いつもながら頭が下がる。
 
 吹田スタジアムの周辺では、クラブワールドカップ用の応援グッズを売るナシオナルのサポーターが何人もいた。高い旅費を少しでも賄おうと、鉢巻きやフラッグ、マフラーを大量に作って日本まで持ち込んだのだ。
 
 ナシオナルとレアルの対決を記念した決勝の日付け入りマフラーは、もう売れなくなってしまった。
 
取材・文:熊崎 敬(スポーツライター)

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