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辛口独メディアも魅了した大迫勇也がケルンで充実の日々「代表のことはまったく考えていない」

カテゴリ:ワールド

寺野典子

2016年09月30日

RBライプツィヒ戦のスーパーゴールに辛口の独メディアも魅了される。

 今シーズン序盤戦のブンデスリーガで、大迫への注目度は一気に高まっている。5節終了時点で3位につけるケルンを牽引する“中心選手”となったのだ。
 
 9月25日、RBライプツィヒとのゲームで決めた美しいゴール。左からのパスを右足でトラップし、左足でゴールネットを揺らした。1本の柔らかいトラップで敵DFを交わし、最後はスペースも角度もない状況でシュートを放つ。大迫の高い技術に、辛口のドイツメディアも魅了された。
 
 その試合では前半から何本もパスを受けて、攻撃を演出。MFだけでなく、DFもボールを持つと大迫を探していた。そして大迫が指し示す場所へとパスが出て、そこから鮮やかなプレーを何度も見せていた。
 
「ゴールはイメージ通り。落ち着いて気持ち良く打てた」と冷静にそのシーンを振り返る。
 
「本当に今シーズンは良いトレーニングキャンプの期間があって、ボールを自分のところに引き込めるようになった。まあ、代表ウィークの間もたくさん練習ができて、たくさん試合もできるからプラスですね、自分にとって」
 
 代表招集から遠ざかっている現状がポジティブな効果をもたらしていると話す大迫。
 
 監督も代わっていないのになぜ、大迫の立場が大きく変わったのか?
「今季はシステムが2トップに変わり、監督からもFWとして見てもらえている」とその転機について語った。ケルンの公式サイトのインタビューでは、同僚だった日本人選手の長澤和輝が移籍したことで逆にチームメイトとの関係が深まったとも。試合中に堂々とチームメイトに指示を出す姿の理由のひとつがここにあるのだろう。
 
 足もとの技術の高さに加えて、ボールを引き出す動きなど、鹿島時代から大迫の武器とされてきたプレーが2トップの一躍を担うことで発揮できている。監督からの信頼も厚いようだ。
 
「監督は常に『僕の好きなようにやれ』と言ってくれますし、『力を信じている』と声をかけてくれる。常に、プラスの方向に考えてくれているので、これからもっと期待に応えていきたい。2トップでFWとして起用されているのだから、ゴールに対する勢いや相手に対する怖さをもっと出していかなくちゃいけない」
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