【ブンデスリーガ移籍市場総括】上位から下位まで各クラブに活発な動き!

カテゴリ:移籍情報

中野吉之伴

2016年09月03日

下位に低迷するハンブルクは巻き返しを狙い即戦力の補強展開。

昨シーズンは欧州カップ戦出場権の争いとは無縁の1年を送ったハンブルク。巻き返しに向けて本気度が伝わるオフの動きだった。 (C) Getty Images

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 昨シーズン、5位と不本意な成績に終わったシャルケは、チャンピオンズ・リーグ(CL)出場権を取り戻すため、大型補強に乗り出した。
 
 新チームマネジャーのクリスティアン・ハイデルは持ち前の交渉能力の高さを発揮し、補強の最重要ポイントだったSBに、コケ(←セビージャ)、アブドゥル・ラーマン・ババ(←チェルシー)を獲得している。
 
 また、クラース=ヤン・フンテラール頼みだった攻撃陣にブレール・エムボロ(←バーゼル)とエフゲン・コノプリャンカ(←セビージャ)、リバプールに移籍したジョエル・マティプの後釜にはナウド(←ヴォルフスブルク)を迎え入れた。
 
 そして、軸となる選手が不在だった中盤には、バンジャマン・スタンブリ(←パリ・サンジェルマン)、ナビル・ベンタレブ(←トッテナム)と、実力者を次々と獲得した。
 
 開幕のフランクフルト戦では不甲斐ない戦いぶりで相手に白星を献上してしまったが、新しいチーム作りに時間がかかるのは仕方のないこと。ここから、いかにベースを築き上げるのか。ビッククラブ初挑戦となるマルクス・バインツィール監督の手腕が問われるところだ。
 
 中位から下のクラブで活発に投資しているのが、ハンブルクだ。
 
 バルセロナから将来性の高いアレン・ハリロビッチ、ブンデスリーガでも屈指の突破力を誇るフィリップ・コスティッチ(←シュツットガルト)、さらにリオデジャネイロ・オリンピック金メダリストのドグラス・サントス(←アトレチコ・ミネイロ)と即戦力獲得に成功した価値は非常に大きい。
 
「古豪」という言葉だけが売りだったここ最近の不振から、一気に脱却できるか。ブルーノ・ラッバディア監督の采配を含め、まだまだ未知数なところは多いが、注目クラブのひとつには挙げられるだろう。

2016年夏に新天地を求めた主な選手を移籍写真で紹介!
 
文:中野 吉之伴
 
【著者プロフィール】
なかの・きちのすけ/ドイツ・フライブルク在住の指導者。09年にドイツ・サッカー連盟公認のA級コーチングライセンス(UEFAのAレベルに相当)を取得。SCフライブルクでの実地研修を経て、現在はFCアウゲンのU-19(U-19の国内リーグ3部)でヘッドコーチを務める。77年7月27日生まれ、秋田県出身。
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