【岩本輝雄のオタクも納得!】負けられないコロンビア戦は興梠と南野と大島の連動が鍵

カテゴリ:日本代表

岩本輝雄

2016年08月06日

日本は分析面で準備不足だったのではないか。

対戦相手の分析不足だったのではないか。ただ、手倉森監督の手腕は確かなので、ここからの立て直しは見ものだろう。JMPA/小倉直樹

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 それにしても、相対的に見てナイジェリアのサディク・ウマルは凄かった。所属元のローマでは、昨季は6試合のみの出場だったけど、ポテンシャルは感じさせた。「いつも戦っているレベルから考えれば楽勝」って感覚だったのかもしれない。
 
 批判はしたくないけど、日本は分析面でちょっと準備が足りなかったんじゃないかな。サディクへの警戒が薄かった気がするし、何回も起点を作られてピンチを迎えた。FWに危険なエリアであれだけキープされる、あれだけ前を向かれると、やっぱり失点につながってしまう。
 
「初戦が大切」は大きな大会での常套句になっているけど、実際にどんな位置づけで臨んでいたんだろう。なぜ、ここにきてアンカーを配置する4-3-3を使ったのか。手倉森ジャパンは堅守が売りなのだから、4-4-2なり、4-2-3-1といった慣れた布陣を採用するべきだったのでは。
 
 常に自分たちが優位にゲームをコントロールできる、日本はそんな世界トップレベルの強豪国ではない。だとしたら、相手の出方が分からないなかで、前半は堅実に4-4-2で立ち向かうべきだったと個人的には考えている。そのほうが緊張だって和らいだのではないだろうか。
 
 あとは、ゴール前のプレー選択がはっきりしなかった。セーフティファーストなのか、自陣からつなぐのか。どっちつかずだった。大きく蹴り出すのなら、それでオッケー。時間を作ることで4-5-1のラインを再構築して、もう一回立て直す。問題は約束事を決めて徹底できなかった部分にあるんだ。
 
 対戦相手の力量を肌で感じるのは対峙している選手たち。もしかしたらナイジェリアが想定以上のパフォーマンスをして、面喰ったのかもしれない。だとしたら、ピッチ上で判断させるのではなく、監督が責任を持って指示を出さなきゃいけない。
 
 手倉森監督はJリーグでの経験も豊富で、アジア最終予選で見せた采配も素晴らしいとは思う。でも、舞台はリオ五輪という世界大会だ。アジアとはレベルが違う。些細なミスを世界は決して見逃してくれない。ここからの“立て直し力”に期待したい。きっとやってくれるはずだ。
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