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ミラン番記者の現地発・本田圭佑「ブロッキ新監督の下でバックアッパーに降格…。再び這い上がれるか?」

カテゴリ:連載・コラム

マルコ・パソット

2016年04月20日

本田は「ブロッキのサッカーを一番よく表現できる選手」の中に入っていない。

「いま本田がすべきことは、私を悩ませることだ」と語ったブロッキ。新監督の中で構想の中で背番号10はバックアッパー扱いとなっている。写真:Alberto LINGRIA

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 こんな状況になると、再びお馴染みの疑問が沸いてくる。
 
 本田のこれからは? 来シーズンの本田の運命は?
 
 私は今シーズンこれまでずっと、本田のミランにおける未来は「ミハイロビッチ次第」と言っていたが、今度はそれが「ブロッキ次第」となる。より正確に言えば、オーナーのシルビオ・ベルルスコーニが、ブロッキの仕事ぶりをどう評価するか次第、だ。
 
 もしブロッキが来シーズンも留任すれば、
今後の予測はある程度可能だ。ブロッキ自身に「本田をどう評価している?」と質問できるし、以前と同じく本田もアドリアーノ・ガッリアーニ副会長と去就を話し合える。
 
 しかし、もしブロッキが失敗してしまえば、その答は新監督決定まで待たなければいけない。指揮官が新しくなれば、小さくない変革が起こるのは間違いない。一部メディアはすでに「本田がプレミアリーグ移籍か?」などと騒いでいるが、現時点ではどんな予測をしても信憑性は低い。
 
 いずれにしても、全ては今シーズン終了まで待たなくてはいけない。クラブにとっても、選手たちにとっても最悪の状況だ。ほんの数か月先のことが、まだ誰にも分からないのだから。
 
 さて、視線をもう一度ピッチに戻そう。当然のことだがブロッキは、選手全員が希望を失わないように努めている。だから本田の未来について質問されれば、不安を煽らないようにこう答える。
 
「本田にももちろん可能性はある。常に4-3-1-2でプレーするわけではない。とにかく本田が今すべきことは、私を悩ませることだ。彼のトレーニングでの印象は非常に良いよ」
 
 しかし、この言葉の行間を訳すと、「本田は4-3-3のシステムを使った場合のみ右ウイングで起用する」となる。そして「私を悩ませる――」とは、現時点で彼がレギュラーではないことを表わしている。
 
 サンプドリア戦の後、ブロッキはこうもコメントしている。
 
「ここ1、2試合では選手全員を満足させることはできないだろう。しばらくは、私のサッカーを一番よく実現できる選手を使っていく」
 
 間違いなく現時点では、本田は「ブロッキのサッカーを一番よく表現できる選手」の中に入っていない。
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