重要なポジションに質の高い戦力をピンポイント補強する意向。

コンテを新監督に迎える今夏のチェルシーは、最終ラインにゴディン(左)、中盤にポグバ(中央)、前線にイグアイン(右)と全セクションに大物をピンポイント補強したい意向だ。(C)Alberto LINGRIA,Getty Images
すでに誰もが知る事実となっていたアントニオ・コンテのチェルシー新監督就任が、4月4日にやっとクラブから公式発表された。今夏からの3年契約だ。
しかし、新監督に現在のチームを大きく刷新するつもりはない。現有戦力はすでに高い競争力を備えており、各セクションに多少手を加えるだけで十分だと考えているからだ。
チームの構想上重要なポジションに質の高い戦力をピンポイントで補強する――。これはユベントスでの1年目(2011-12シーズン)と同じアプローチだ。あの時はシュテファン・リヒトシュタイナー、アンドレア・ピルロ(現ニューヨーク・シティ)、アルトゥーロ・ビダル(現バイエルン)、ミルコ・ヴチニッチ(現アル・ジャジーラ)という4人を補強し、全員が主役級の働きでスクデット獲得に貢献した。
今回もすでにリストは完成している。各セクションに1~2人。最終ラインにはディエゴ・ゴディン(アトレティコ・マドリー)かレオナルド・ボヌッチ(ユベントス)、中盤にはラジャ・ナインゴラン(ローマ)、そしてポール・ポグバ(ユベントス)の獲得にもチャレンジする。
もちろん、大物ストライカー争奪戦への参入も忘れるわけにはいかない。ゴンサロ・イグアイン(ナポリ)、エディンソン・カバーニ(パリSG)、そしてズラタン・イブラヒモビッチ(パリSG)といったワールドクラスを狙っている。
また、コンテのお気に入りであるファン・ギジェルモ・クアドラード(ユベントスにレンタル中)の復帰も重要案件だ。
今夏は新生コンテ・チェルシーの動向からは目が離せない。
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
※当コラムではディ・マルツィオ氏のオフィシャルサイトにも掲載されていない『サッカーダイジェストWEB』だけの独占記事をお届けします。
【著者プロフィール】
Gianluca DI MARZIO(ジャンルカ・ディ・マルツィオ)/1974年3月28日、ナポリ近郊の町に生まれる。パドバ大学在学中の94年に地元のTV局でキャリアをスタートし、2004年から『スカイ・イタリア』に所属する。元プロ監督で現コメンテーターの父ジャンニを通して得た人脈を活かして幅広いネットワークを築き、「移籍マーケットの専門記者」という独自のフィールドを開拓。この分野ではイタリアの第一人者で、2013年1月にグアルディオラのバイエルン入りをスクープしてからは、他の欧州諸国でも注目を集めている。
しかし、新監督に現在のチームを大きく刷新するつもりはない。現有戦力はすでに高い競争力を備えており、各セクションに多少手を加えるだけで十分だと考えているからだ。
チームの構想上重要なポジションに質の高い戦力をピンポイントで補強する――。これはユベントスでの1年目(2011-12シーズン)と同じアプローチだ。あの時はシュテファン・リヒトシュタイナー、アンドレア・ピルロ(現ニューヨーク・シティ)、アルトゥーロ・ビダル(現バイエルン)、ミルコ・ヴチニッチ(現アル・ジャジーラ)という4人を補強し、全員が主役級の働きでスクデット獲得に貢献した。
今回もすでにリストは完成している。各セクションに1~2人。最終ラインにはディエゴ・ゴディン(アトレティコ・マドリー)かレオナルド・ボヌッチ(ユベントス)、中盤にはラジャ・ナインゴラン(ローマ)、そしてポール・ポグバ(ユベントス)の獲得にもチャレンジする。
もちろん、大物ストライカー争奪戦への参入も忘れるわけにはいかない。ゴンサロ・イグアイン(ナポリ)、エディンソン・カバーニ(パリSG)、そしてズラタン・イブラヒモビッチ(パリSG)といったワールドクラスを狙っている。
また、コンテのお気に入りであるファン・ギジェルモ・クアドラード(ユベントスにレンタル中)の復帰も重要案件だ。
今夏は新生コンテ・チェルシーの動向からは目が離せない。
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
※当コラムではディ・マルツィオ氏のオフィシャルサイトにも掲載されていない『サッカーダイジェストWEB』だけの独占記事をお届けします。
【著者プロフィール】
Gianluca DI MARZIO(ジャンルカ・ディ・マルツィオ)/1974年3月28日、ナポリ近郊の町に生まれる。パドバ大学在学中の94年に地元のTV局でキャリアをスタートし、2004年から『スカイ・イタリア』に所属する。元プロ監督で現コメンテーターの父ジャンニを通して得た人脈を活かして幅広いネットワークを築き、「移籍マーケットの専門記者」という独自のフィールドを開拓。この分野ではイタリアの第一人者で、2013年1月にグアルディオラのバイエルン入りをスクープしてからは、他の欧州諸国でも注目を集めている。