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逝去したベティスの元名物会長が残した“功罪”。「女の子たちが次から次へと家に...」【現地発コラム】

カテゴリ:連載・コラム

エル・パイス紙

2024年04月16日

ホアキンを含めた何人かの選手は窓から飛び降りていった

 セビージャのハブーゴ通りにある自宅での交渉もロペラを語るうえで欠かせないエピソードの一つだ。持久戦による衰弱、消耗を誘って、代理人や選手たちを“ロングラン交渉”に晒した。さらにその自宅には劇場も併設。ロシオ・フラードやドゥオ・ディナミコといったアーティストを招待してショーを行なって母親を喜ばせ、ベティスの試合中は愛犬ウーゴと一緒に応援した。

 ロペラのエキセントリックさは年齢を重ねても全くといっていいほど変わらなかった。ハロウィーンの夜、ベンハミン・サランドーナの自宅で開かれたパーティー会場に突然姿を現したことがあった。

 その一連の出来事について「女の子たちが次から次へと家に入っていた。我々も中に入ると、そのうち何人かは裸でエクササイズをしていた。ホアキンを含めた何人かの選手は窓から飛び降りていった」と回想していたものだ。

 そのホアキンとの特別な関係もまた、ロペラをロペラたらしめた。2004-05シーズンにコパ・デル・レイを制した後、行われたホアキンの結婚式では優勝トロフィーが祭壇を取り仕切った。その1年後にはロペラからアルバセテ(当時も今も2部に所属)にレンタル移籍させると脅しを受けたこともあったホアキンだが、「多くの楽しい時間を共有した友人と別れるのは、いつだって悲しいものだ。彼の残した功績はベティスとともに永遠に生き続けるだろう。僕は恨んだりしない」とコメントし、故人を偲んだ。
 
 ロペラの威光は2006年から2010年にかけて政権末期に近づくにつれて失われていった。近年、公の場に現れることも珍しくなっていたが、その数少ない機会の1つで「ベティコは決して私を忘れないだろう」と変わらず豪語する姿が印象的だった。

 ロペラの遺体は3月25日に火葬され、遺灰は彼が献身的に捧げたエルマンダ・デル・グラン・ポデルの霊廟に納められた。ちょうど開催時期が重なった聖週間は彼が情熱を傾けたもう1つのことだった。

文●ラファエル・ピネダ(エル・パイス紙)
翻訳●下村正幸

※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙のコラム・記事・インタビューを翻訳配信しています。

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