「ドイツ代表×アディダス」70年以上に及んだ蜜月関係の終わり【識者コラム】

カテゴリ:ワールド

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2024年03月25日

フェアで開かれた公示の結果

 今回のナイキへの変更をアディダスは報道を見て知ったようで、蜜月関係にはすでに亀裂が入っていたことがうかがえる。現CEOはノルウェー人のビョルン・グルデン氏で、ドイツ代表に対する熱量はハイナー氏ほど持っていないのかもしれない。

 DFBは今回「フェアで開かれた公示の結果」として他を凌駕する額を提示したナイキに決定したこと、その経済的メリットがDFBの運営を安定させることを強調している。金庫に余裕があると思われていたDFBも、代表チームの低迷にコロナ禍も重なり、実は経済的に背に腹は代えられない状態だったのかもしれない。
 
 もっとも、ナイキへの変更は2027年から。間近に迫った自国開催のEUROにおいて、ドイツ代表はアディダス本社お膝元の『Adidas-Homeground』をベースに活動する。「ドイツ代表×アディダス」に新たな栄光の歴史が加わることを期待したい。

文●田口哲雄

著者プロフィール/1976年、埼玉県生まれ。東京外国語大学卒業後、渡独。 2006年からケルンの育成部門GKコーチとして働き始め、U-21チームのコーチングスタッフおよびU-15からU-21のGK育成を担当した。19年秋の帰国後、22年末までJFAコーチGK担当。ピッチの内外を問わず、最新のドイツサッカーについては日本屈指の事情通という顔も併せ持つ。

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