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【セリエA現地コラム】ナポリの躍進を支える「生え抜き」インシーニェ。地元アイドルの悲喜こもごものキャリアとは?

カテゴリ:連載・コラム

片野道郎

2016年03月10日

名伯楽ゼーマンの指導で、才能が開花した。

フォッジャに続き、ペスカーラでもゼーマン監督の下でプレー。ヴェッラッティ(右)とともにセリエB優勝の原動力となった。(C)Getty Images

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 本格的に頭角を現わしたのは、フォッジャ(3部)にレンタル移籍した10-11シーズン。4-3-3の攻撃サッカーの権化であり、古くはジュゼッペ・シニョーリ、フランチェスコ・トッティ(ローマ)からミルコ・ヴチニッチ(現アル・ジャジーラ)、チーロ・インモービレ(現トリノ)まで数多くのアタッカーを育ててきたマエストロでもあるズデネク・ゼーマン監督の手で、3トップの左ウイングとしての動きとタイミングを徹底的に仕込まれ、33試合で19得点を挙げて大きな注目を集める。
 
 続く11-12シーズンは、そのゼーマンに従う形でセリエB(2部)のペスカーラにレンタル移籍。37試合で18得点・14アシストという大活躍を見せ、インモービレ、マルコ・ヴェッラッティ(現パリSG)とともにセリエA昇格に大きな貢献を果たした。
 
 翌12-13シーズンからはナポリに戻ってプレー。現在の契約は2019年まで。年俸は110万ユーロ+ボーナスで総額200万ユーロ(約2億8000万円)を上回る。
 
 昨シーズンは膝の十字靭帯損傷で11月から4月まで丸5か月を棒に振ったため、20試合で2得点・3アシストという不本意な成績に終わった。だが、その故障も完治した今シーズンは、昨シーズンまでの4-2-3-1から4-3-3にシステムが変わり、よりゴールに近いゾーンでプレーできるようになったこともあり、ゴールとアシストの両面で際立ったプレーを見せている。
 
 右利きながら左サイドでプレーする「逆足のウイング」らしく、得意とするのはサイドからドリブルで内に切れ込み、敵の2ライン(MFとDF)の間からスルーパスやコンビネーションで決定的な場面を作り出すプレー。マーカーを背負っていてもすっと動いてマークを外し足下にパスを引き出す駆け引きのセンス、細かいタッチのドリブルで密集を抜け出す突破のテクニック、狭いスペースの中にピンポイントのパスコースやコンビネーションのルートを見つけ出す戦術センスとタイミングの感覚、相手の意表をつくトリッキーなプレー選択、いずれを取ってもそのプレーは利発かつ狡猾な「シュクニッツォ」らしさに満ちている。
 
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